けものみち/ハイスコア/ヴィンランド

●旗揚!けものみち・10話。ひろゆき誘拐から始まるちょっといい話。貴族のおっさんがてめえの愛娘にはとことん弱くて、ひろゆき買い戻し金額を半分連鎖で減らしてゆくのがバカチンでよろしかった。何回半分にしたのやら。あと今回の話でも判るとおり、このパーティにあってまともなのはシグレさんだけである。つーかシグレさんが居ないと話の収拾がつかないのでしょうがない。あとは本筋のMAOさんとのプロレス決戦だけど、まあそりゃあとちょっとで終わるワケだしそろそろやってもらわんとね、ってとこで。

ハイスコアガール・22話。大阪決戦前日、なんつーかこの…当日のバトルじゃなくて、前日のホテル同衾でございますか、いやもうねえ。これが普通の若者二人ならば一瞬でしんぼうたまらんとこでしょうけれど、これはゲームを題材としたファンタジィなのでここまでケンゼンである。ハルオのガキっぽさと大野さんのストイックぶりが、かくなる甘酸っぱさを生む。にしても、この作品でそこそこ見知った風景が出てくるのはなんか不思議な感じがしたりしてね。あと大野さんのキャラチョイス、ザンギを筆頭にビクトル/ターナーラスプーチン/マルコ・バリャドリッド(なぜかフルネーム)ってのがそれらしい。重量級か色物好きなのな。

ヴィンランド・サガ・21話。レイフのおっちゃんとの再会とかクヌート/スヴェン各陣営の虚々実々なチェスゲームとかいろいろあったけど、まあ今回の目玉部分は最後のビョルンを送り出すシーケンスだろうなあ。デーン人を憎むアシェラッドを心底まで理解しつつ、それでも「友達になりたかった」と言ってこの世を去るビョルンに、たった一人の友達だったと言える程度のつながりはあった、ということだろうね。嫌いであることと友人であること、民族と個人というそのレイヤーが異なるワケで。こういう言い方が正しいかは心もとないけど、なんかこう、エモいなあと。…急所を狙い損ねて苦しませたことで慌ててるという、アシェラッドとしては珍しいシーンもそういうこったろうなあ。