看板考

●近所の道具屋が撤退して空き店舗になってたところに工事が入っている。なんか適当なファストフードとか下層民向けの安居酒屋チェーンとか入ってくれたらええのにな、と思ってたら接骨院の看板が出た。あーまーんー、確かにこの辺も平均年齢が高くなっててそういう店もちょくちょくある。残念だけどしょうがないか…とか思いつつ、しげしげと看板と新装開店の店構え見るだにこれ…すでに古臭いな。当然ながら建具や装飾の各部はサラピンそのものなんだけど、全体として見るとなんかこう…。看板のロゴ、プラスティックの色味、それぞれが微妙に古い。これは多分、意図的にそう作りつけているのではないか。接骨院なんてなもん、最先端でエッジの効いたたたずまいなんてのは客層にとってマイナスなのではないか。そこで無意識レベルで安心をもたらすように、絶妙に計算して「築年数で十数年目」ってな中途半端な雰囲気を出すことに成功しているのではないか。

…たぶん考えすぎなんですけどね。でも万一、マジでそうなんだとしたら凄いと思う。あるいは建具屋さんとしてはそういうノウハウは定番のもんなんかもしれんなあ。知らんけど。