けものみち/ハイスコア/ヴィンランド

●旗揚!けものみち・5話。名前がMAOなのでそら敵として召喚されるってな展開になるわなあ、という前振りをそのまんま展開する話。ちょっとテンポが悪くてスパンとした勢いには乏しかったんだけど、なんでしょうねこの…MAOさんの性格の意外性。まさかここまでげんぞーさんに執着する、いっそ「重た目のストーカー」とか「イタい恋人」みたいなキャラだったとは。ケモマスクが消えてから引きこもって彼の出囃子ばっか聞いてる、というあのシーンにちょっと戦慄した。怖いよ! あとロリドリル髪吸血鬼お嬢様に召喚されたはともかく、てっきりこっちもスープレックスで尻見せるのかと思った。…この体格の女子(?)にそれはちょっと酷いか。まあ例の尻姫様のアレが酷くないのかってェとそういうワケじゃないんですけどね。

ハイスコアガール・17話。前半の修羅場話はもろもろあったのち、大野さんがハルオの足を踏んづけて終わるという様式美がなかなかよろしい。大野姉の視聴者視線がいい感じにガス抜き穴になってる感じやな。後半は今後の「地域バトル」への布石話であり、まあそういうちょい大き目な構造を使ってハルオ達の話に集約するという流れになるんだろうけど…関西地区というこの地点からするとあの舞台、渋谷というシチュエーションはなかばファンタジィ世界みたいな描かれ方に見えて面白かった。あと何だね、いかにハメっつったってジェネラル倒すってスゲエねハルオ。いや俺も当時のゲーメストとかでしか知らんけどさあ。

ヴィンランド・サガ・17話。クヌートを巡って複数個所で乱戦状態。その複数個所のバトルシーンの構成も通り一遍じゃなくて面白いし、トルケル・アシェラッド・トルフィン、そしてビョルンやトルグリムに至るまでそれぞれの思惑がストーリィの推進にガッツリと寄与しているのが「よう考えてんな」って感じがする。トルグリムの「らしくねェぜ、アシェラッド」って台詞がすごく良くて、この「らしくない」という相互の認識の違いこそがアシェラッドのアイデンティティ/モチベーションなのだなってのがよう判る。そんなアシェラッドの思惑外だった片割れ、トルフィンの台詞がいちいちツンデレキャラのテンプレなんだけど(俺が殺すまで死ぬなとか)、そのバックボーンがこれまた話者のアイデンティティそのものであるほどなのが重たいことではある。あとはトルケルよね。この人は一種の舞台装置に近いんだけど、その存在感はゲロでかいワケでしてね。しゃがんで立つだけでグッギョゴゴゴォンって巨大ロボみたいなSEが付くヤツがマトモなはずが無いっすわなあ。