キャロル

●キャロル&チューズデイ・17話。チューのお母んの政治的内情がギスギスしてたり諏訪部の記者がなんかこっちに踏み込んできたりとどこか不穏な雰囲気はあるのだが、それよりもまずアーティガン。一旦零落したのち裸一貫やりなおすという何となく感動的なスジのはずなのに、そこここに見えるヘッポコなディテイルがどうにも可笑しくて「あれ? これひょっとして…?」と思ったら案の定うえのきみこ脚本である。自らのダークサイドとライトサイド、要するに天使と悪魔ネタを臆面もなくやらかす性根と、それに「ポジティガンとネガティガン」なんてネーミングしちゃう心臓が素晴らしい。ラストのボイパ…っつーか口三味線とそれ見て満足しちゃうタオのとことか、本領発揮にも程がある。好きだなあ、うえのきみこ