ヒナまつり/ルパン/ひそまそ/メガロボクス

ヒナまつり・10話。アニメ化にはかなり気を使って原作再構成してるようで、このエピソードも前半と後半が強い対比関係をもった上でネタに走っているという凝ったことしてる。ヒトミとアンズ、対照的な二人を描きつつその交流も乗っけといて大いに笑かしよる、という高度なデキ。…ま、それをおいてもこの段階でのヒトミさんはあまりにもかわいそうで、そのかわいそう具合が毎度ながら生々しくてたまらん。玄関先で半額惣菜持ったまま朝まで寝てしまう中学生、ってどんなだよ…。あと詩子さんとサブというクズを対置してますね。いやあサブはいっぺん死んだほうがいいですね。

ルパン三世・10話。VSアルベールの決着、ちうか新たな腐れ縁野郎の紹介編というか。レギュラーたちほど仲間でもなく完全な敵でもないという、原作やなんかの不二子に近い感じだろうか。ことこのアルベール編においてはかなりえこひいきの無いダブル主役っぽくて、二人して敵に突っ込んでく辺りでルパンの方が「ここは俺に任せて先に行け」ってのをやったのが結構新鮮だった。結局ボスんとこに着いたのはルパンが先だったけどね。あと五右エ門のバトル担当シーンもかっこよくて、そしてそこそこ容赦ない感じに〆てんのが印象的。…って、次回は赤ジャケですか。赤ジャケって相当長いシリーズだからこれっていうイメージは薄いんだけど、どんな感じなんだろうね。

ひそねとまそたん・9話。ひそねさんとあとついでに星野さんが恋しちゃったのでドラゴンと同期できなくなっちゃったっちう話だけど、そこに至るまでの「ひそねさんの恋の状況を解題する」ネタがかなりキレイに「憑き物落とし」あるいは「呪」そのもの、というコトダマぶりでなんか面白かった。何もなければ飯干さんの目論みはそのまま成功してただろうに、飯干さんのいらん作戦(とキングダム姉さんの適材不適所ぶり)とナツメさんのマジレス解題などのせいですっかりダメちんになる、というねえ。その瞬間、ひそねさんの顔に月明かりが射すというあの絵はキマリ過ぎてて笑ってしまった。そのあとの「ぎゃー!」も、サブタイになるに値するくらいのすんげえ演技でビビリました。すげえな声優って。

メガロボクス。今回の障害は南部のおっつぁんが藤巻と交わした口約束そのもの。ジョーのスタート地点から敷設されてた地雷ってことで、野良犬は野良犬らしく汚ねえ八百長から逃げられない、というね。どうやら南部さんは死ぬ覚悟でもできてるような開き直り具合だけど、今まで我を押し通してなんとかなってきたジョーの根性がそれをどこまでひっくり返すか。あとセミファイナルのユーリVSぺぺは、1クールだからさっさと終わったけど長編なら2・3話かけてやっただろうな、とか思った。もったいないっちゃもったいないけどね。