ヒナまつり/ルパン/ひそまそ/メガロボクス

ヒナまつり・6話。前半のひどい話と後半の泣ける話、ヒナとアンズという対比以上に、これ双方とも「新しい家族ができた」という共通点の回だったのな。落差がひどいので面白すぎるけど。なんにせよアンズちゃんはこの作品の中で独立的にエエ話担当なので、今回もなんか鼻の奥がツンと来てしまったよ。あとこの頃の新田家族(特に妹)はそれほどクズでもない…んだけど、しっかりその片鱗は見せてるなあ。実家帰ったら母と妹の座ってるちゃぶ台の上にビール空き瓶数本のみという絵を、特にクローズアップするでもなくスルーして見せてんのが逆に怖いわ。

ルパン三世・6話。ピンクジャケ回ってことでどんなんかなと思ったら案の定、バカ方向に振った特殊回といおうか。3期よりも2期の青木悠三回をオマージュしたみたいなテイスト、プラス昭和趣味のごった煮。ゲストのバカ二人がいかりやと仲本なのはともかく、ムチャな設定の金庫破りは原作(と2期)の十年金庫っぽいしね。あのバカ金庫、何となくAKIRAの神輿思い出すんだけどこれは違うだろうな。あと挿入歌の間抜けな「フレーフレールパン」のフレーズも、ひょっとして当時のルパンふりかけのCMオマージュだったり、ってのは考えすぎかしらん。それとあと、脳みそぢから極めたらバカになるというネタは「白痴、あるいは神」の意識を持つ男であるルパンとして結構ブレてないネタなのかもしれない。これは多分意図的だろうなあ。

ひそねとまそたん・5話。Dパイみなさんで絶海の孤島においてのサバイバル訓練だけど、早速星野さんだけ勝手にどうこうしようとしてるのはしょうがないことだな。他の面子はそこそこ仲良くなってきたようだけど、これも上層部的には何らかの布石であるらしいがよく判らない。ドラゴンに乗れる乙女はどこか心に不自由があるってことですが、何でしょうね、ドラゴンと共依存関係にならんとダメってのはなかなか不健全だな。あと星野さんのちちがでかいのは判りました。

メガロボクス・6話。新旧弟子の相克というよりは、南部のおっつぁん以上に弟子たちはこぶしによって語り合うことができてる、ってな構図の話。アラガキの外見と経歴によく合った、スマートとは程遠い血と汗の泥仕合であり、そのラストも「アラガキの義足/切断面が限界となって棄権」という重たいもの。アラガキが壊したいと願った「南部が手塩にかけて育てたもの」がジョーじゃなく、アラガキ自身だったというバラシも含めて、いい中盤エピソードだったと思いました。