レディ・プレイヤー1

レディ・プレイヤー1を映画館で鑑賞。ハッキリ言ってこんなことしてる間もあったらウチで寝て休みたいんだが、これは一応見ておこうと思ったので。んで3D買うつもりで間違えて4DX買っちゃって余計な金使ってしまった。ドタバタと臨場感はあったけど、まあ普通の3Dでいいかな、とは思う。

ここ数年本らしい本も読めてない状況なんだけど、何故かこの原作は読んでて*1その時も「映画化すると聞いたが権利関係だけで大変だぞ」と書いたけど、実際大変だったろうなあと思う。当然原作そのまんまのネタを出すには尺も何も足りないので限定的ながら、デロリアンアイアンジャイアントガンダムに、というあたりの看板は充分なものであり大したもんである。まあねえ、まさかスピルバーグの映画で日本アニメまんまの透過光エフェクト背負って見得を切るガンダムが見られる時代が来るとは思いませんでしたわな。

上記の通り映画という尺もあるし、また原作にもちょっとそういう雰囲気はあるんだけど、バカ広い仮想領域が舞台ながらそんなに大きな世界のお話という感じは薄い。これはまあ、見た目の方向性がとにかくしっちゃかめっちゃかなディテイルてんこ盛りなので、人物関係や世界説明はある程度シンプルにしとかんとね、ってのはあるかもしんない。そんな中でも敵企業の研究員さんたちにやたらとシーンを割いてんのがなんかイビツでよかったなあ。何だろうねあの、敵とか味方とか関係なくオタ要素であれば大喜びで研究するという奴ら。素晴らしい。おれもあそこで働きたい。

あとは物語中盤の唐突なシャイニングネタ、これがとんでもなく原典映画再現しててちょっとビックリした。この周到な映画再現舞台で、エイチの兄ちゃん(?)が恐怖映画に弱いもんでことごとくダメな選択肢選んじゃうという天丼ギャグやらかすのが面白くてさ。エイチさんの中では「シャイニング=ゾンビ映画」になっちゃっただろうな。

吹き替えだったのですがなんかどうかしたのかってくらいワキ役に豪勢な声優使っててどうかしたのか。主人公の叔母とヒモに高島雅羅玄田哲章、あと研究者に三ツ矢雄二日高のり子とか居ててね。パシリムみたい。でも山寺宏一の使い方は伏線がチョンバレになっちゃってんのでどうかと思いました。主役のKENNはオタっぽくもありヒーローっぽくもなるキャラをエエ感じに演じててなんか好印象。

てことで、十年に一度の大傑作とか言うつもりも無いけれど、文系ひっこもりネタのごった煮映画としてエエ感じに豪華すぎるので満足しました。続編も作れるようになってるけど、これと比べられるのはちと辛いぞ。多分スピルバーグはやんないだろうし、まあ頑張れ。知らんけど。