ヴァイオレット/ハクメイ

ヴァイオレット・エヴァーガーデン・4話。アイリスさんが自分の田舎に錦を飾る…かどうか微妙な話。実際はお母んが「お前もそろそろウチに戻ってきて落ち着かんかい」ちうて仕組んだネタで、アイリスさんとの認識の差によって(あとついでにくっ付いてったヴァイオレットさんの行動によって)めんどくさいことになるのである。ヴァイオレットさんが主役の話であるのでこの人が軸となって話が進むのは当然なんだけど、アイリスさんとの描かれ方の違い(ヴァイオレットさんだけ自己紹介したらふわりと風が起こって髪がなびく)とか、それ贔屓じゃん贔屓じゃんって気になります。そこまでの美化いる!? とちょと思ってしまった。

上記の通りヴァイオレットさんは今回もいろいろやらかして余計な擾乱を起こすのだけれど、「ごめんなさい人の心が判らないのです」とストレートに、かつ本当に悲しい風情で謝ったりするのでアイリスさんも突き放せない。機微が判んないからこそ本質まで直線でイケるという利点もあり、そういう後押しによって何とか事態は丸く収まることになる、ワケだ。虚飾で飾り立ててもしかたがない、時にはそのまま泥踏んで行きゃいいじゃん…ってとこでしょうかね。

こうやって皆さんそれぞれとの担当回、あるいは大概的なシーケンス通してヴァイオレットさんが経験積んでって、ゆくゆくはギルベルト少佐との邂逅に至るって流れだろうか。少佐が死んでるっぽいのはなんかレッドヘリングだろうが、何らかの「断絶」が発生してるのは間違いないので、それを乗り越えられる力を彼女が持てるか…というのとかね。知らんけど。

ハクメイとミコチ・4話。前半は再登場のコンジュ、新築祝いにハーブティー持ってったらそれがミコチが作ったものでしたという語り起こし。前回ハクメイの仕事について語られたのと対になる、ミコチのお仕事について…ですな。ものすごく女子力の高そうな生業であり、生活力的にはすっとこどっこいっぽいコンジュとの対比がネタになる。…その上で石鹸作りについてはからきし女子力低い、ってのは不思議ではあるけどねえ。コンジュにもちょっとは見せ場作ったらんとな、という心遣いではあろう。作者的な。

Bパートはなかなかバイオレンスな展開で、ミミズクの「オロシ」なる狩人に驚いて崖落っこちるという流れ。今まで割とのんびりした話が多かったのだが、大怪我したりというそんな振れ幅もあるっちう提示である。1話に出てきたトンビ(だっけ?)もそうだったけど、この世界の鳥はなべて言葉の通じない存在なのだろうか。サルやネズミ、カエルに至るまで喋るけど鳥は違う…ってのも不思議なことだ。となるとあの「干し肉」って何の肉じゃろね。この先、なんかそういうのの話とか出てくるんじゃろかね。怖い話じゃなきゃいいけどね。