●ハクメイとミコチ。3話。冒頭1分でおうちが爆散するという衝撃的な展開。球状の水槽による収斂火災という火災事案の典型みたいな原因だけど、火薬が無造作においてあるってのがすごくダメだな！ 今回たまたま外出してたからまだ良かったけど、普通に悲惨なオチになってもおかしない状況ではあった。とりあえずポッペンネクロマンサーのセンさんにリフォームを依頼し（これがネクロマンチックなオチにはなるのだが）、家主の二人は野宿でワイルドライフ…というのがAパートのお話ですな。
Bパートのイワシ親方との話とあわせ、今回はハクメイのキャラクタを掘り下げるターンってとこか。ミコチの方が料理・お歌とフェミニンな印象の得意分野を持っているのに対し、ハクメイは技術系の技量が高いと。ワイルドライフな野宿も建築仕事もてきぱきとこなすし、そういう意味では頼れるのだけれど、いかんせん大雑把な性格なのが玉に瑕でしょうか。今回だけで3度も死に掛けてるしねえ。ヒヤリハットでKYだ。
イタチのイワシさんに松風雅也。どっちかっつーとイケメンキャラを主にこなすイメージがあるけど、こういうガラッパチな役もなかなかイケる。初っ端わからなかったですよ。
●ダーリン・イン・ザ・フランキス・3話。今回はミツルさん担当回、リヴァイアスのヘイガーみたいなイヤゴト言いの少年かなと思ったら割とそのとおりなんだけど、どうやら幼少時にはヒロさんのリーダーぶりに心酔してた時期もあったようで。それゆえのああいうヤな態度なのかもしれまへんな。
物語はゼロツーさんを頼らずに叫竜を排除しようとする彼らの初陣、案の定危機に陥ってしまうがヒロは出られない。ならあんな役立たずではなくこの私が出れば良いじゃないですか、なんならゼロツーさんの正式なパートナーになってやってもいいんだぜ？ とか調子こくミツルさんに、なんかカチンと来たゼロツーさんが本気出してえらいことになる…という流れなんだけど、やっぱ童貞なのにデカイ顔しくさってるヤツを腹上死させたプロねーさん、みたいな構図だよな。ええすんません下品でしたね。主に私が。
前回までかなりチンピラくさく突っかかってきてたゾロメさんが、実は単に子供精神なだけで根は泣き虫キャラっぽいとか、ここまでずっといいやつで押し通してるゴローさんがいろんな意味で心配な気がするとか、ちょこちょこフックがあって楽しい。ヒロに対して挑発的な言動をするミツル・それに対して素直に擁護もやりにくいわだかまりを抱えてるイチゴ、ともに陰の中で発話してるとか、わかりやすい画面構成もエエと思いました。
●魔法使いの嫁・16話。ユール（冬至）の準備にあれこれするご一統。ユール慣習は検索するとこれゲルマン起源っぽいっすね。それとケルトな妖精やら何やらが同居してんのはこの地ならではの感覚なんだろうな。まあそれはそれとして、要するにこれクリスマスおめでとうのイヴェントですので、チセさんはアリスさんと一緒にプレゼントをどーしよっかなーと検索するという話。
ここで語られるのはアリスさんの過去、クスリもやってるストリートチルドレンからレンフレッドに拾われてなんとか更生しましたという流れ。何度か話に関わって割とその性格や素性も判ってるアリスと比べてもレンフレッドのほうはあまり語られてない状況なので、その一端が見える話は面白い。どうやらアリスさんをかばって大怪我しても気に留めないというちょっとした人物ではあるみたい。浮世離れしてるのは間違いないなあ。
んでこのまま終わらず、ラストに灰の目の人が出てきてヤラカシてるとこ見せて続く。基本的に何か不穏な雰囲気を出さんと続かないようなシバリでもあるんかいな、ってな作品だな。あと途中にチラッと出てきた妖精っぽいの、これがまたどうしたんだってなでかちちしてて目を引いた。ティル・ナ・ノーグの女性はちちでかくないとだめなのか？
