ヴァイオレット

ヴァイオレット・エヴァーガーデン・3話。ヴァイオレットさんには人の心が判らない。代書屋学校でミンチン先生みたいな厳しい指導教官に「技術は高いが手紙を書いてるとは言えん」と至極真っ当なことを言われてどうしたもんかな、と思ったりするが、戦争の余波で辛い身の上になったルクリアさんとの交流を通じてやっと手紙書きの第一歩を踏み出すことになりました…とまあ、そういう話。ヴァイオレットさんが自発的に何かをしようとしたのはこれが2度目ですかね。「手紙を書きましょう」ってのは、ある意味彼女自身の願望の変形であったのかもしれない。

相変わらず画面の構成力はすごく高くて、ルクリアさんのデザインや演出なども「元々明るい田舎娘だったのがちょっとしんどい環境にある」ってのをストレートに絵で見せるパワーとか凄い。そんかしというか、道具立て筋立てはかなりテンプレートに近くて捻ったところはほとんど無く、ストレスフリーに視聴できるが強烈なフックには乏しいキライがある。まあ、そういうのを求める話ではないってのはそうなのだけれども。

回想に出てくる幼少時のルクリアさんの兄に日笠陽子、ほぼこんなけの出番に割と豪勢なキャスティングだけど今後日笠さんのレギュラーでも出るのかな。いや、こういうワンポイント起用ってのもよくあるか。