ヴァイオレット

ヴァイオレット・エヴァーガーデン・2話。代書屋さんとしての稼業をスタートさせたヴァイオレットちゃんであるが、相手の心情を汲み取って恋文なんか書いたりするような忖度業務をやるにはいろんなものがとても足りない。相手の言動について裏の意味を理解できず字義通りに受け取るのは、感情なき兵器として育てられた経験不足というよりも一種の心理的な不全のようにも見える。ともあれ、彼女は困難をおしてでもこの仕事をやりたい理由もありますよ、というね。

この状況を語る今回の視点ってのが先輩代書屋さんのエリカさん。ここの長っぽいカトレアさんと比べても、見た目からしてちょいもっさり気味なお方であり、案の定イマイチ乗り切れないところもあったりして、つまり彼女はヴァイオレットさんの「至らぬところ」に自分を重ねてもいるのである。どうもエリカさん、メガネをかけてることがちょっとした防御反応みたいなとこがあるようだな。

ヴァイオレットさんの意思はかつての上司であるギルベルト少佐への思慕、といっていいかどうか判んない意志ではあるが、ホッジンズの言動からするとどうやら尋常な状況ではないらしい。しかしいかにも「死去した」っぽい感じで言われてるのは何となくミスディレクションっぽい雰囲気もあるな。直接的に死んだとは言われてないし…「もう戻ってこない」という表現が何を指すか。地理的にか立場的にか精神的にか。ま、その辺も今後の話におけるギミックだろうけどね。