ヤマト/ゴブスレ/グリッドマン/バキ

●ヤマト2202・11話。戦うことだけが真実だとする人造生命体のガトランティス。人型生命体の愛だのなんだのを理解できないとして一顧だにしないのだが、ズォーダーのおっさんはその辺ちょっと違うとこがあるらしい。まあそれはおいおい。とりあえず今回はあのデスラーさんが再登場していろいろ知った風な口をきくという話。ここで全ての決着を付けるわけにはいかんのでヤマトには逃げられちゃうんだけど、ちゃんと強キャラっぽい風情は損なわずにやりすごしてんのは脚本の苦心ではありましょうか。デスラー砲による空間崩壊の波頭に乗って逃げ去るヤマトというあのクライマックスは、もう少しベタというか…まあバカバカしい画面設計にした方が個人的に好みだったかもしれない。それこそマジでヤマトによるサーフィンやらかすとかね。

ゴブリンスレイヤーは割と衒いのない総集編。ナレーション込みで今までの流れがよく判るが、まあそれほど込み合ったアニメでもないので特記すべきこともなし。でもやっぱ、ゴブスレさんがいちばんかわいい気はする。

グリッドマン・11話。アカネさんのモチベーションがダダ下がりなのがよう判るので悪役とは言えいろいろ不憫だなとは思うんだけど、本人が怪獣化させられちゃうとはね。街の回復がおざなりになり、いろいろ破綻が見えてくる中で卒然と真実を思い出すユータさん。彼の精神はグリッドマンそのものであった、ってのは初代マンとハヤタみたいな感じなんかしら。それでリッカさんは納得できるんかなあと、その辺は心配ですけどね。あと人間組が走ってる背景で、巨大感だしつつ特撮っぽくゆったりバトルする巨大組というあのカットは、なんかちょっとした様式美があってよろしかった。

●バキ・25話。マホメド・アライ、生ける神話の回想は勇次郎との邂逅。ボクシング描写を筆頭になかなか作画が充実してて、描線が太くてケレン味のある雰囲気がよく出ていた。一応結論として単純な「力」の標榜者的な表現はされてるけど、ここでユージローさんがアライさんを持ち上げる必然性はイマイチ薄いなとは思う。まあ元ネタであるモハメド・アリの細かいネタを含め、勇次郎というより板垣先生の感情吐露に近いんだろうなとは思うけれども。こういう現実の元ネタとのリンクも、この作品の面白さの一部ではありますな。