ハイスコア

ハイスコアガール・最終話、というか何というか。前半の大野さんとのホテルお泊り、結局(ある意味で)何も無かったのだが、こういうシチュエーションそのものが物語的に大事なのであるなあということはよく判ります。ここで先に寝入ってしまうという高校生にあるまじきニブカンぶりがあってこそ、後半のコハルさんの告白と対決宣言が生きてくるってのはあるんでしょうけどね。あと、初代プレステの「ああー新世代のゲーム機だー」というあのたたずまいは今でもスゲエと思う。あの箱からしてカッチョイイよねえ。

●総評…ってったって、このあと3話が配信とOVA(って言うんだ今でも)で続くワケで、ちっとも一区切りも何もできてない状態であり、上記の通りコハルさんの告白でさあどうなる、ってとこなので物語の構成的にどうこうはすこぶる言いにくい。でもまあ、ここまでの評価としては「これはまたよくできたバカ青春ファンタジィだなあ」ってとこで。ゲームの歴史と共に歩んできたバカを通じて語られるラブコメっぽいものだが、ラブでコメな成分が思いのほかちゃんとしてて…つまりぶっちゃけ女の子がすごくかわいくて、それだけでまず及第点が出る。その上でゲーム部分の、作者本人が経験してきたであろう要素がちゃんと「心」とともに感じられる、それで上乗せ点。何より私自身がこの頃のゲームに思いいれのある世代だからなあ。やっぱその、甘くなるよねえ。

紆余曲折を経たアニメ化ではあったし、前編CGというのもある意味でディスアドバンテージっぽくもあるけれど、ここまでウェルメイドにお出しされたらそれはもう、文句も出ないんじゃなかろうか。…うん、文句あるとすれば「ここで終わりかよ!」ってなプレゼン形式の方だろうなあ。続き部分はかなり見たくもあるが、ほぼ地上波オンリーの視聴形態である状況下、どうなるか判らんわいな。とりあえずはおもろかったけど、ね。