メイドインアビス

メイドインアビス・4話。旅立ち一日目。いかにも旅の高揚感にあふれた語り口は、彼ら二人の若さによるものだろうか。サポートとしておっかけてきたサボさんの頼りがいありそな雰囲気も含め、この辺までは一応おおむねなんとかそこそこ、希望にあふれた冒険譚として見ることもできる感じではある。しかし…。

この辺りの風景は繊細であったかそうで、柔らかい雰囲気の異世界自然である。でもアバンの「行方には希望と絶望」とか、「アビスから来たものはアビスに返さねばならない、それが物でも命でも」とかいう台詞がチラチラ出てきたり、ハボさんが主人公たちの行く末に少々感傷的になってたり、と今後への不穏な雰囲気は隠しようもなくにじみ出ている。その為の周到な、柔らかい雰囲気なんだろうなって気はします。

さて…何だか知らん、リコさんはこのアビスの客ではなく、むしろその本質に近いところに居るのではないかという気がせんでもない。それはレグさんについても言えることなんだけどね。とりあえず、これから先にまず会う存在としてオーゼンなる人物が語られる。相当に癖のある人のようで、まああんなとこもぐってなんかかんかやらかすことのできる人間にマトモなのも居ないだろうなあというのは確かではあるが…それは先の講釈。