正解するカド

正解するカド・10話。冒頭からなんか億年単位の回想シーンが始まり、サラカさんがどないしてこの人間界/地球/宇宙に肩入れするようになったかとかが少々観念的に語られる。相変わらずの服装センスのおかげであんまり頭に入ってこないのだが、ともあれサラカさんは人間それぞれにアイデンティティを認めて対等に接することが肝要だと思ってるっぽい。それはザシュニナさん側の感覚とは相容れないだろうが、その上でザシュニナVSサラカの異方対決はサラカさんに分が悪い。…なるほどね、この世界にアダプトしたってことは莫大な次元数/マージンが失われているってことか。

結局オリジナル(だろうか? 本当に?)の真道さんをなんとか守ってなんか事後っぽい雰囲気でいちゃついてるサラカさんであるが、その間にザシュニナさんはコピー真道さんを使ってナノミスハインの地球拡散に進んでいる。こうして覚醒した人間が増えてくれればその分天狗さらいして情報の泉となれる人間も増えるだろう、と。しかしザシュニナさんの表情がなんか晴れないように見えるのは何故か。やっぱリセットセーブデータではガチっぽさに欠けるのかしらね?

個人的にはちょっとウェット方面に行き過ぎな感じがして、それまでの「どこに行き着くか判らない」という話運びの方が好みではあったのだけれど、まあこれはこれで悪くはない…というか「それまで」の雰囲気に引きずられてるんだろうな、ワシの方が。などと簡単に総括していいものかはまだ予断を許さなくて、何となく最終回っぽい雰囲気なのにあと2話も残っているのである。うん、最後まで見てからその辺の判断は下すべきだなあ。