甘々と稲妻/モブサイコ

甘々と稲妻・7話。夏休みお泊まり会をキッカケに「おうちカレー」を作る話。相変わらずおいしそうなアニメでありますが、これはまたちょっと作ってみたくなるレシピであった。毎度のおいしい話のあとに、このレシピが特に母親と繋がりが強かっただけに、持っていきようのない感情をあふれ出させるつむぎさん。前段階として父と同時に母親のちょっとしたエピソードを思い出すのだが、ここで(ドラマチックになることなく)母のお顔を初めて視聴者に見せる、というのが丁寧であった。…うん、あと、こういう記憶って香りに強く結びついてるよね。そういう意味でお題がカレーってのが考えられてることなのかもしれない。

お泊まり会の様子、これがなんかいろいろと「へー…幼稚園ってこういうのやってんだ…」ってな感じでおもろかった。お泊まり会というイベントそのものもそうだし、みんなでお料理してみようとか白線描いてそのなかで花火するとか、当事者には常識なんだろうけど縁のないワシには新鮮であります。あと小鳥さんちでつむぎさんがニンジン切るシーン、いかにも特別に録りましたってな感じの切断SEがナマナマしいっすね。ズッ…ドン、って感じ。

モブサイコ100・8話。こじれた兄弟は出会う。死屍累々(死んでないけど)の惨状を前に、「律がこんなことするはずが無い」というモブ、兄弟で「こんなこと」の解釈がすれ違っているワケである。こういう小技を割と盛り込んでくるよね、この話。ゴタついている彼らの前に割り込んでくるのが「爪」の一員、ミキシン声の暴力超能力男。劇中初めての「大人」能力者であり、この男はモブに負けるものの「この先ひょっとしてモブを圧倒する者が居るかもしれない」と思わせる存在である。結局律がさらわれてしまい、さてモブ(とテルとエクボ)はどうするか…ってとこで。

中盤の100%モブのバトル、感情の開放という「イヤボーン」展開は定番だけどもそれに見合ったヤケクソな作画で、この作品を視聴する「理由」として十二分なウリになるゴツさがあった。作監は1話以来の亀田祥倫だが、原画ベースは誰だろね。いやあ、ちょっと巻き戻して二度見しちゃいましたよ。

序盤の兄弟対峙でモブがすごくしっかりと「お兄さん」してんのがちょっと良かった。対外的には頼んない人だけど、別に人間がすくたれているワケではないってのがよく判るエピソードではある。あと敵幹部の日本刀メガネの人、細谷さんの二役なの? そこそこ役のあるキャラで細谷クラスの使いまわしってのはちょっと目立つとこだけど、てことは他の幹部も二役とかあったりすんのかしら。…そう考えると関俊彦の改造部部長も判る気がしますな! 気のせいかも知れんが!