ジョジョ/ガンダムUC/コンクリート

ジョジョの奇妙な冒険・8話。山岸由花子登場。検索してみたらこの人、ヤンデレという言葉が登場する前からこうだったみたいっすね。おっさんになると過去の記憶の時系列が渾然となってきてダメなんだけど、なるほどそーやったんか。確かに何というか、あまりにストレートで純度の高いヤンデレ具合なので逆にタームとして成立する以前のことなのかなとも思った。

本編は荒木先生のホラーテイストが真正面に押し出された話、ではあるんだけど主人公が康一くんなのもあってどこか、ちょっとだけマジ度合いが低いバランスになっている感じ。実際山岸さんすっげえ怖ろしいんだけど、ミザリーまではいかんだろうなあ、という感じというかね。あとラストの英単語問題、荒木先生の趣味っすよね? プリンスの曲名とか普通出さねェよな!

山岸さんに能登麻美子。今となってはこういうキャラの専売声優っぽいとこもあるお人ですけど、ちゃんとかわいったらしい声も出せるのでベストチョイスっちゃベストではある。そしてとばっちりでひどい目に遭ういいんちょ小林沙苗という毎度ながら贅沢なキャスティングですなあ。あと何だ、山岸さん実際にアニメとして動くと髪の毛がすごく重たい感じになりますね。要所で動いて存在アピールするし、思った以上に印象的な外見になるんだなあ。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・8話。バナージさんがまた一人女の子連れてきちゃったという、そんな状況のネェルアーガマである。まあ話を聞くだにマリーダさんにおいてはそんなほのぼのしたもんじゃなく、かなりキッツい経歴を引きずっているようではありますが。そんなけ重い過去があるだけに、これからのことを前に「それでも」と言い続けられるバナージさんはまぶしく見えるのだろう。…マリーダさん、おいくつくらいなんでしょうね? なんか達観というよりもう老成してますけども。

てことで、今回は登場人物各々の「人」としての側面が見える話。それまでは話の流れがトントンと急であったこともあり、状況に際しての一面しか見えていなかったけれども、今回は例えば艦長・マリーダ・アルベルト、そしてダグザのおっさんがふと漏らす人間的な言葉などが印象的に見える。チョーさん声のギルボアさんですか、この人はちょい前からその人となりと家族が描かれてますけど、何というか…どうもあっけない退場をしそうな雰囲気があってちと怖い。戦場に行く者にとって家族の挿話は黄信号ではあるなあ。

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG・7話。へー、ベトナム戦争もネタにしちゃうのか。いや時代的には合ってるけど、昭和というよりは70年代って印象の…まあ要するにガッツリアメリカのネタだからちょっと頭から抜け落ちていたよ。そういやマスターウルティマさんも居るし、その辺全く出てきてないワケじゃなかったものね、今までも。

てことで戦場から帰ってきた超人の話。心に深く刻まれたトラウマとPTSDによってどんどんとおかしくなってってしまう退役兵という定番のネタですが、このアニメなので当然超人という概念がからんでくる。アメリカにとって超人とは新たに作り上げるものであり、怪物や妖怪など過去の遺物どもは排除すべき概念だってのはまた割り切った脚本だけど、そういう戯画化とカリカチュアライズはこの作品の意図するところでもある。んでいちいちデザインが古臭くてエエわな。改造人間はGIジョーっつーかミクロマンだし、戦車型サイボーグにはT字のマズルブレーキ付いてるし。

脚本に虚淵玄。身体の機械化というモチーフはさもありなん、という感じ。あとゲストキャラに中田譲治持ってきたのはひょっとしてこのおっさんのサシガネ、つって悪ければアテ書きの結果かしらん。ない話じゃないと思います、うん。