ジョーカーゲーム

ジョーカー・ゲーム・5話。仲間がハニートラップにがっぷし引っかかってしまったことで巻き添え喰って敵の手に落ちた井沢さん、である。なんとか危機を乗り切ろうとするも敵は英国諜報部の老練なる(ついでに大塚芳忠声で顔がエライ怖い)マークス中佐なる男、そうそう欺けるわけも無い。とうとう自白剤によって心の底までぶちまけ、逆スパイとして英国に使われることになる井沢さんであるが…という話。

自白剤によっても明らかにできないこと、それは「知らないこと」である。事前にそれ単体では意味を成さない要素を知らされ(この場合はロビンソン・クルーソーの本)、イザって時に発生するであろうこと(廊下のドンツキにある落書き)と統合することで初めてゲシュタルトを得る。まァ実際こんなすさまじく手の込んだ、不確定要素の大きいシカケを使うことはないだろうけれど、そこはそれ推理小説のトリックと同じ。「ははあなるほどようデケたァる」って思えればそれで千両であります。うん、おもろいねえ。

今回は黄瀬単独演出コンテ作監という、IGじゃねェとできないよなあってな回。これが地上波の1話ってんだから贅沢やよなあ。あとちょい気になったので検索したら、あの打電してる機械はFullerphoneつってちゃんと当時使われてた通信機みたいですな。つーか「Fullerphone」でぐぐってヒットしたページが4000件いかねェのか…。