コンクリート

●コンクリート・レボルティオ・7話。正義のロボット、アースちゃんのお話。見た目はアトムで名前がマグマ大使っぽい手塚的キャラですな。彼女は実に単純に「正義と悪」を判断し、迷いも無く手を下す。よって人は彼女がやっつけた側が悪であると判断するに至り、そこにちょいと歪みが生ずることになる。単純に作られた者が複雑な世界と対峙する、とまあ実にこの話らしいヒネ具合であります。…羽田空港がからんできたので「あ、これはめんどくさいことに」と思ったが、そこまでこじれはしなかったのでホッとしたというか何というか…と思ったらCパートでボロボロになってたんですけどね! 外さんねそういうとこ!

割り切れない世界に対して不条理を抱えることになるアースちゃんに対し、きっこさんが与える道が「ウソ」という実にストレートなモノなのは…これも會川らしいなあと思う。普通ならもうちょっとお化粧させるというか、結局はウソというものなんだろうけど表現形としてはずっと口当たりの良い…例えば「希望」なり「想像力」なり、そんなモノにするだろうなってね。あの金平糖が本当に魔法によるウソの実体化なのか、プラセボという「呪」なのかはよう判らんけども、あの家族の姿はちょっとホロリとしたものだ。お父んが手塚というより横山っぽかったっすけどね。なんかね。

それまで理知的なサポートマスコットとしての姿のみしか見せてなかった大川透のおにんぎょさん(と星の子の正体)もちょいと裏があるようで。妖怪姐さんとオトナな会話してりゃそら胡散臭い雰囲気も出ますわな。言うてることは何となく例のインキュベータっぽかったが、まあこれがメインのギミックでもないだろうし、さてどう展開しますかね、という。