MRIを受けに行く

●こないだ頭打ったのを受け、脳波とMRIの検査に行く。受付を済ませてまずは脳波。白熱灯(っぽい色のLED照明)がうすぼんやりと灯る小部屋のベッドに寝かされ、頭にはびっしりと端子が付けられ、「眼を閉じてください」「開けてください」「息を吸って吐いてを繰り返してください」などといろんな指示に従う。なんかこう…前のCTにも増して改造手術っぽい。指示の中でも「「た」の付く単語をどんどん言ってください」ってのは面白かった。タッコングとかターベージとかタントラガンダムとか言いかけたがもっと当たり障りのない言葉を選択したのは脳波検査的に良かったのだろうか。まあいいや。

次は本命のMRI。例の作務衣っぽい被検査者服(なんてんだろねあれ)に着替え、しばらく待ってからあの巨大機器に寝かされる。形状的にはCTと似ている。作動音がうるさいとかでまずヘッドホンを装着。なんかやたら篭った音質のクラシックが流れている。頭の形にヘコんだ枕と顔面を覆いつくすカバーに挟まれて頭部をガッチリと固定され、例のドーナツマシンの中に頭からゆっくりすべり入る。カバーには一応覗き穴があって目の前は見えるのだが、CTと違って動くモノが何も無くてただ機器の内側の鉄板が見えるだけなので、視覚的には面白みは無い。ただし…うはあ、事前に言われたとおり凄まじくうるさい! ぐごごごごわあああんと体がビリビリ来るような…映画やアニメで悪のマッドサイエンティストが奇怪な装置を作動させているようなすげえノイズがする、ってのはなかなかコワい。ハンマーでがががががががんと鉄塊をぶん殴るような音はあれ、電磁石のオンオフでガチガチ鳴ってるのかな。…事前にそこそこ状況を知ってるワシでもなんかすげーと思うくらいだから、お子さんやらお年寄りだと人によってはパニックになるんじゃないかしらんと思った。それほど「体を固定されて得体の知れない巨大機械音がする」ってのは寄る辺ない心持がすることである。改造手術っぽい度で言えばこっちの方がさらに高いわな。…そういやこれ、すさまじい磁界の中に置かれてるということだけど、その中でもちゃんと作動するこのヘッドホンってのは地味に凄いな。よほどキッチリ磁気シールドしてるんだろうなあ。

ともあれ、「知らないうちに頭蓋内に埋められていた金属チップが発熱発火して大惨事に」ということもなく終了。結果はまた来週以降来てくださいとのこと。…自己負担分六千円デコボコか…これも労災下りるんだろうな? 大丈夫だろうな?