うしおととら/実は私は

うしおととら・12話。遠野の地は妖であふれる。宿怨ある女の息子、うしおがあるからである。うしおは未だ全ての真実を知らないが、自分がどうやら非常に面倒な立ち位置にあることは知りつつある。とまれ、さしあたっては目前の妖たち。ワケも判らず戦い続けなければならない彼と、昔のシガラミで動きづらくなってるとらと、そして…あ、爺さん出てきましたね。という辺り。

一応「死者は運転手だけだった」と微妙なフォローは入ったものの、すんでのところで助かるなどの流れにせずあっさりバスを谷底に落っことしちゃうってのがこの作品らしいというか時代っぽいというか。襲い掛かってくる大量の妖怪たちもすげえガチデザインで、妖怪っちうかこれ使徒だよな。いいセンスしてるわ。あと、とらさんは今回もちゃんとヒロインポイント稼いでおられて、一鬼相手にツンデレ見透かされたりしている。バスの中で外見ながら喜んでるの最近もどっかで見たなーと思ったけど、力也声繋がりで血界戦線のクラウスさんだった。

見た目も性格も武闘派そのものであり、そういう意味においてはそこそこ信頼もできるっちうオイシイキャラの一鬼さん登場。江川央生はこの手のキャラはお手の物ですな。あとなんかセーブポイントみたいな感じでカッパ出てきてて、この役がうえだゆうじ。うしおに対して伝承の歌を歌うんですけど、やっぱ上手いなと思いつつ、シチュエーションが妙におもしろくてね。筒井康隆タモリのネタであったよね、こういう状況で異常に短い民謡歌うってギャグ。あれ思い出してね。

●実は私は・12話。先週のラブコメ的誤解状況から更にラブコメ度が増す話…から、なんかすげえオチに行く。とりあえず黒峰さんに対し、どいつもこいつも日本アニメっぽいラブこじらせやらかして右往左往するのですげえ定番感強いっつーか、ある意味安心して見られるっつーか。一応メインフォーカスの当たっているのはいいんちょなので、彼女の持ちネタである「記憶除去装置」の活躍というギャグが主なのだが、それ以外にもいろいろである。…一歩引いてるように見えるシホさんでさえ、原作設定上はアレなんやもんねえ。

んでもって最後は…どう言ったらいいか、魔界村のイントロですかね? ま、この作品のことでありあのおとんのことであるので、何がどうエライことになるとはちっとも思ってないとこなんですが、絵面的にあのヒキはちょっと卑怯ではあるなあ。あと予告のパロディネタのうち、勇次郎さんだけすっげえ詳細に描かれてんのは身内ネタの強みですな。白神さんもちゃんとバキポーズだよね、あれ。