うしおととら/実は私は・その他

うしおととら・11話。うしおたちが放浪中に麻子さんと真由子さんがエライ目に遭い、なんとかせんとってんで雲外鏡のおんじに助力を仰いだりする話。あーそういやそんな話あったっけ、面白いけどカットされそうな内容ではあるなと思ったけど、そうか雲外鏡さんはこの先必要な人材(?)だからその紹介譚って意味もあるか。あと麻子真由子のお二人の存在感も示しとかんならんしね。

麻子さんにとってうしおってのは、過去の記憶も現在の状況でも「他人の為に傷だらけになる人」という存在なのだな。回想シーンの絵と重ねて見せるのはストレートでよろしいし、そういう描き方はうしおという裏表の無いお人に合っているとも思う。…回想(夢)の中の夜空、ゴッホばりにぐるぐる渦巻いてる星空が印象的で、キレイだし何かちょい怖いしでいかにも無意識エリアって感じであった。あの絵はいいな。

雲外鏡のおんじに飯塚昭三血界戦線の時も言うたか知れんが、もうこのクラスの重鎮で元気してるお方もかなり少なくなってきてんので、もうホンマ健やかであってくださいなと思います。ハイ。

●実は私は・11話。前回の出会いがしら衝突みたいな告白っぽいアレを受け、前半はいいんちょが夏祭りでデートっぽいナニをして、白神さんたちがストーキングっぽいソレをする話。いいんちょと黒峰さんの実に微笑ましい展開をお題として、主に白神さんが自分の本当の気持ちに気付かないようで気付いてるようで…みたいな揺らぎを経験するというもうラブコメ一直線のエピソードですな。みかんさんまで出てきていっちょ噛んでくる辺り、アニメ的にはこのメンツが定番の品揃えってことなんだろな。

後半はそこに校長が絡んできて三文コントで好きなだけばをかき乱す。なんだかんだでみんなラブ方面に行きがちな面々にあって、校長(と紅本先生)はそこそこ貴重な「バカ障害物」であるのでそこがいいと思ったりする。このシーケンスの見所はアレやね、黒峰さん=花江夏樹さんによる校長=M・A・Oさんの模写演技やろね。新鋭さんにしては芸達者なお人ではあるが、なかなか「らしい」台詞回しでよろしかったです。うんうん。

●あと監獄学園は退学の土壇場でたった一日延期の光明を見るためにちちしり談義をする話。元ネタはデズモンド・モリスの「裸のサル」だっけ? まいいや。今まで割とジャマしかしてなかった校長が珍しく役に立ったのが驚きなんでしょうな。あとバッタのかき揚げ丼はそら確かに不味そうだろうけど、あそこまで必死になってバッタ集めてるふくかいちょはやっぱアホマジメさんだなと思った。