ジョジョ/パンチライン/ニンジャスレイヤー

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・40話。ダービー弟とのバトル、その初っ端。原作の段階でもうかなり変態度合の高い兄ちゃんなんだけど、こうしてアニメになってみるとマジキモいな! それは意図的にかくあるべしとして演出されており、表情の付け方や台詞の間合いなど「ああうん、この人はヤバいわ」と判る様にしてお出しされている。特に諏訪部さんの演技によるところ大きいよねえ…こういうキャラ得意だよな。あとはあの人形コレクション、このフラッシュアニメのような動かし方は非常に効果的であった。怖いよ!

そしてもう一つの見所はやはりF-MEGAァである。連載当時の状況からすると元ネタ通りF-ZEROのようなゲームが荒木先生の念頭にあったのだろうが、しかしそんな感じでアニメに出すと流石にちょっとショボいだろうし、どうするのかなと思ってたら「割とチープにも見える3DCG」という、まあ妥当なラインでゲームっぽさと派手な演出の両方を狙ってきた感じ。実際にカートリッジ媒体でこのレベルのゲームが出てきたらかなりビビるところですが、まあ絵的にはこれが正解やよね。ってェかかなり周到に構築されてんなあこのゲーム画面。ヴィジュアル以外にもBGMが実に「らしい」チープさでこれも良かった。

お互い加速トンネル抜けて花京院がちょい負けという状況、ダービー弟のヘンなポーズでシメて次回に続く。この流れだと次回あっと言う間に花京院が負ける辺りからスタートですな。復帰第一戦が先鋒の負けというのはなかなかにかわいそですけど、まァしゃあないね。あと子安ディオさんが久々に出てきてやっぱりこっちもなんかキモかった。いい演技するなあ。

パンチライン・4話。地球滅亡の隕石アタックとから謎の組織のデザイナーズチルドレンっぽい出自の人物から社会的にアカンっぽい人を殺して回ってる危ない人から、今回もちょいちょいと「鼻面のニンジン」の如く引っ張り要素を盛り合わせている状況。しかしレベルアップによって人に憑依できてあやつれるようになるとか、ホンマゲームっぽさを隠す気もなく押し出してるなあ。ゲームの中でも死に覚えゲーというか、何度も繰り返すことで最善ルートを選べるようになるって感じだろうか。…そんな構造の世界の中で、NSAが出てきた程度で「え、なにこの急展開」とか言われても…いやNSAは急展開かも。なんかこの人ダウニーJrのトニー・スタークっぽいし。

相変わらず狂騒的でふわっふわした要素てんこもりなんだけど、各人の過去や立ち位置にそれぞれちょっとした影のようなシリアスさが見え隠れしだしてんのは、目先を変える意味でも悪くない演出だと思う。今回のメインはラブラさんであるが、エセ霊媒師のいいかげんねーさんという以外にもなにやら秘密持ってそうな感じであり、過去の霊媒気質だけじゃなく「世界を救う」ってのはどういう文脈での言葉なのか気になるところではあります。あとグリーゼ832cってちゃんとハビタブルゾーンにある惑星なのね。うん、以前なんかで読んだことあるわ。グリーゼカタログ番号ってそれだけ聞いてもなかなかピンと来んからなあ…。

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン・3話はヤモトさんの初登場回。割とマジな雰囲気かつ「少年少女主人公」なエピソードだからか、このアニメにしては割とチープさを控えめにした一見フツーっぽい回ではある。原作の要素を盛り込みつつ、そこそこな尺に切り詰めて纏め上げてるカットアップがなんか上手いなと思った。ヤモトもスーサイドもなかなかに中二っぽいキャラなんだけど、こうしてアニメとして出てきてみるとちゃんとビター気味な主人公として味わいあるな。…アサリさんが豊満なのが対比としてとてもいいと思いました。無論単体でもいいです。平坦なヤモトさんもいいです。