攻殻機動隊

攻殻機動隊 ARISE・4話。少佐(じゃないけど)は既にハックされている。そして周囲の陰謀には上司のクルツさんも一枚噛んでいる。何が実やら虚構やら、ってのはこの手のネタの定番ではあるが、経験がないじゃないとは言え少佐自身がその主体となるってのはいかにも前日譚らしい「若さ」ってこったろな。最後、自分の暖かい記憶を代償としてウィルスを排除するシーンは一種のイニシエーションであろうか。現在ワシらが知っているところの少佐となるための、ね。

冒頭の百一匹自走地雷ちゃん大行進は、かわいらしい外見にえげつない動きと攻撃力の異形どもがわらわら押し寄せてくるという、なかなかにインパクトのある見せ場になってたと思います。このデザインを採用したメーカ担当は相当に趣味が悪い…まあそれはとりもなおさずこのアニメの制作者なんだけどさ。吉田戦車の「軍人くん」にも出てきたなあ、女性型爆弾。あっちはフツーの女の子メンタルしてんのがまた、別方面に業が深いんだけど。

トグサやバトーやパズなど、おなじみのメンツが揃うシーンはなかなか感慨深い。回想の都市上空ヘリ、少佐の部屋、折れた義体の腕、脳殻捕まれて締め上げられるなど、今回も今までの「攻殻」っぽい絵がチラチラ出てくるのはやっぱサーヴィスなんだろうな。あとあのバトルシーンのすさまじいリアル顔はあれ、沖浦かなあ。