パンチライン/ニンジャスレイヤー/シドニアの騎士/血界戦線

パンチライン・3話。未だいろんな要素をお話にじわじわと盛り込んでってる状況。暗躍してるらしき謎組織がいよいよ突っかけてきたりしてんのだが、何でしょうねあのデナンゾンマスク。その他にもセルフ仮面みたいな全身タイツヒーローとかメイカさんがロボットであることとか超回復能力持ってるクマとか、吟味してるヒマがないくらいに次から次へとネタが出てくる。途中で挿入される「メイカさんが妊娠したかも」という一種ベタなギャグがちょっと浮いてみえるくらい、

てなワケで脚本的には怒濤の展開のつるべ打ちという構成なんだけど、どうも引っかかりどころが少なくてツルツル流れてってしまってんのは意図的なのか否か。設定も展開もかなり変化球な仕組みを採用しているだけに、パッと見ィのビジュアルが割と素直なアニメ絵になってんのが個人的にはちょっと惜しいかな、とか思ったりする。それこそOPみたいな似非大正レトロみたいなコンセプトでもいいし、あるいはすげえクセのある絵でフックとするとかでもいい。とにかくこのワケの判らん構成とつり合いとれるような、変化球な画面であってもいいのでは、などと思ったりする。ま、その辺ももうちょっと見てからじゃないと目鼻つかないところもあんだけどね。うん。

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン・2話はマシン・オブ・ヴェンジェンスの一編。ニュービーに対する紹介話としてまとまりのよいエピソードであり、アーソンとクラウドバスターという外見上のバラエティある二人のニンジャ、ラオモトとオムラ・インダストリ、ナラクの覚醒…と第一部ニンスレの特色がふんだんに盛り込まれている。そういう意味で、序盤のこの辺りで放映ってのはエエ塩梅じゃなかろうか。

あとこれ音声ドラマでもそうだったんだろうけど、マグロツェッペリンの合成マイコ音声というよく判んないとこに能登さんのキャストであったり、無駄に豪華よな!

シドニアの騎士 第九惑星戦役・3話。つむぎさんはシドニア内にて当然ながら話題の中心である。一部の民衆はその来歴と外見から拒否反応を起こし、ユレ博士は彼女の存在と行く末に不安を抱いている。劇中何度も今後の不安定性を煽る描写が出てくるし、まあ基本「そういう存在であること」からは逃れられないつむぎさんであることだなあ…というお話。

以上の状況を踏まえて、現在のつむぎさんがここまで無垢でかわいったらしくてよくできた子である、ってのはいろいろと考えさせられるわなあ。あー、折角だからカワイソーな目に遭わなきゃいいけどなー、というね。動くたんびにきゅっきゅ言うてたり、ネコの画像見てよろこんでたり、つむぎさんがすごくあざとくていいと思う。あとホノカ姉妹んとこで致命傷負った谷風さんもあざといと思う。アンラッキースケベの泰斗ではある。

話の中盤、谷風とイザナとノリオ、そしてつむぎさんが宇宙空間で会話してるシーンのカメラ機動が妙に凝ってて面白かった。それぞれの話者が画面に映ることに最適化された回り込みとズーム、こればっかりはデジタル映像の恩恵そのものと言っていいわなあ。パッと見ィでそんなに派手な絵面になってないのが、技術的発露としてエエ感じやと思います。あと相変わらず効果音がいいよね。スラスターふかして吹っ飛んでくロボの音とか、ちょっと他で聞けないタイプのSEだ。

血界戦線・4話。レオさんは電車の中で「紅い翼のようなオーラ」と「謎の釘宮メガネ」を見る。さしあたって危急の問題となるのは前者、それはただ一体でもこの町を滅ぼしかねないおっそろしい血族さんであり、早急に何とかするためには他ならぬレオさんの目ん玉能力が不可欠である。しかしそうこうしてるうちにも血族の能登声の人は活動を進めており…っちうお話。

とまあ今回のクライマックスはその血族さんと我らがライブラ、こないだ顔見世のKKさんと腹黒スティーヴンさんと切り札のリーダークラウスさん、このバトルである。見得とハッタリによる必殺技の応酬という、カッチョイイに振り切ったバトルシーンは如例の見所ですな。そして新キャラのゲストが大塚明夫石塚運昇というおっさんだらけな状態なのがこの作品らしいやね。本編のストーリィを挟んで進む「レオとホワイト」のエピソードによって辛うじて華やかなお嬢さん成分が補充されているってとこであるな。…ホワイトさんの「兄」は上記の通り同じ声みたいですけど、何だろうね。根っこは同一存在とかそういうことかね。どうやら一話に出てきた石田王のご同僚らしいが…ふうむ、イマイチ作中でのヒエラルキーが判らんな。血族とか異形の顔役とかと比べるとどっちが上なのだろうかしらん。