レコンギスタ

Gのレコンギスタ・15話。年明け一発目、早速艦隊戦である。ネットを張り巡らして初撃はそこで喰い止めるってのはなんかありそうな作戦だなと思った。規模は全然違うがスペースドアーマーとか金網装甲みたいな感じかしら。とか思ってたら劇後半、トワサンガにやってきたクリムご一行のMSが電磁ネットっぽいもので絡め取られてたりして、本日のバトルはネット偏重でやんしたね。まあワシはネットじゃなくて地上波デジタルで見てんですけどね、とおっさんギャグの一つもカマしといてそのまま放置する。

さて本編、ドレッドさんとこの艦隊をなんとかやりすごしてトワサンガ、ラライヤさんの故郷にやってくるまでの話。そのラライヤさんは急速に回復してきてて、かわいらしくてエエんだけど「チュチュミ忘れてった!」ってのが寂しくも少々気になるなあ。今回だけの描写なのか、のちのちに関わってくる変容の象徴なのか。あと今回ニュータイプという単語が出てきましたね。ガンダムとなりゃ触れずには済ませにくいだろうけど、監督のちょっとした業のようなものも感じる。どうだろ、監督としても結構めんどくさい概念なんじゃないだろか。まいいか。

戦闘乗り越えて月にやってくるという大層なお仕事をやらかした割にトワサンガ側の反応があんまり無くて、その辺が妙にリアルというか「まあ国なんかの大きなコミュニティだとそうそう足並みそろえて動かんとこもあるわな」って感じがした。しかしあの、月の軌道上に浮かぶトワサンガの異形感はなかなかのものだなあ。あんなちょっと不気味なテクノロジーの巨大塊に着いてみたらすっかり寂れててゴキブリが出てくる、というギャップも面白い。CGで外周ぐるぐる回ってるリングが居住区ですかね? いいデザインだ。…そういや宇宙戦でポコポコと発生する爆発の光球、これ自体は描写として定番も定番なんだけど、空間を突進するカメラ目線で三次元的に通り過ぎる爆発光球…ってのをガンダムで見るのはちょっと新鮮だった。

あと今回登場の新メカ、モビルアーマー・アリンカト。名前といいデザインといいものすげえ富野っぽくてよろしかった。監督のデザインラフとかありそうな感じがすげえする。名前もてっきりありがとうのモジリかと思ったら劇中で伝説上のモンスターみたいなこと言うてて、しかし検索してもちっとも要を得んな。ア・バオア・クーとか、幻獣っぽいもの好きだよね、監督。