レコンギスタ

Gのレコンギスタ・12話。軌道エレベータ最上部、ザンクトポルトにてまたもや勢力入り乱れての戦いである。しかしそんなこんなの戦闘も、月からの勢力がマジ来訪することによって「あ、こんなんはまだ序の口なのかも」と思わせてくれるステキ仕様。予告でちらっと見えてましたが、当然とはいえまたも新メカ新キャラがどこどこ出てくるようでんな。まァ贅沢な作品ではある…が、割と好きなメカが出てきてもまだ喰い足りないままフェイドアウトしちゃいそうなのはちと残念。そのくらいが丁度よいとも言えるのですが。

宇宙戦闘ではやはりマックナイフの変態じみた機動が作画的に見所だったなあ。まず露払いとしての股間ミサイル、大マジな顔してあんな兵器お出ししてくるってのはいかにも富野監督らしい。とにかく、インパクトとあざとさの突き方が一種独特なのだよねえ。ぐるぐる回りつつの大立ち回りとか、普通にカッコいいとこもいれつつもちゃんと宇宙戦闘を描写してんのがよろしい。クリムさんたちが色とりどりのMSで三次元的に見得を切る辺りはなんか、戦隊ものの雰囲気を感じたりしました。

にしても、こういう割と高テクノロジーっぽい未来描写でザンクトポルトのタブーのような妙な信心深さを出してくるとそれだけでミスマッチ的なおもしろさが出るな。あれ、ベルリたちキャピタル関係の人だけの感じ方かと思えば、アメリアの野郎どもにもけっこう浸透してんのね。スコード教の敷衍過程が気になったりするな。

…あと、重大な戦闘中に嬉々として航海日誌つけて部下に怒鳴られてるサラマンドラ艦長が地味にエエキャラしてた。「一斉射でしょー!?」とか、いちいち目立つなあ。