レコンギスタ

●新番組・ガンダム Gのレコンギスタキングゲイナー以来久々の富野アニメ、鳴り物入りの登場である。1話2話同時放送だったのでもうまとめて感想言うけど、いやまあホンマ、ここしばらく摂取してなかった富野分を大量に摂ることができて割とゲップが出そうであります。特に大仰だったり奇を衒ったりってな印象の無いカット割り・レイアウトなのに、あーこれはいかにも富野っぽいなあと感じさせられるってのは本当の作家性なのかもしれない。微妙につながらない生っぽい会話といい、ヘンなところでリアルな設定といい、いろいろ感心しますわな。

割と白眉だなと思ったのは2話終盤、状況がそうなってしまったとはいえ味方を殺されてしまったアイーダさんが主人公ベルリさんに詰め寄るシーン。激昂して突っかかるもどんどんと支離滅裂になってへたり込んでしまうという、あのどーしよーもなさの表現が実にエエな。んでこのベルリさん、最近の富野アニメキャラらしく鬱屈した所の少ない、前向きっぽい性格みたいでこれまたよい。「お前このロボ乗れや」と言われて「ええーーー!? はい!!」でちょっと笑ってしまった。この快活さが相対した者の死を経験することでどうなるか…さてねえ。

メカに関しては、主役のGセルフさんはどこか少年っぽいバランスになってんのが面白い。薄めの色と大きな目のせいかしら。それとキャピタルアーミーと海賊側で、四角張ってんのとまるっこいのの視覚的な差異が判りやすくてよし。キャピタルのレクテン、顔んとこがいろいろ表示部になってんのは機能的に無駄だけど見た目おもろいよね。あと名前はレクタングル(四角形)からかな。あとあのハヤト戦争博物館みたいなとこの古MS、意味がありそうでなさそうなラインナップがいろいろ想像させることで。一応あれ全部、富野ガンダムのMSなのかな。

てことで、うん、先々への期待充分。楽しみに待ちます。待ち遠しくても、待て。