●月刊少女野崎くん・11話。前半はケンさんとの打ち合わせを前に、作品のサプライズ展開を試行錯誤する野崎さんの話。ちよちゃんを巻き込んで「日常におけるドッキリとは何だ」を実践適用しててんやわんや…って、実践してんのがあきまへんのやで！ 判ってるか野崎さん！ …天然な男に振り回される女主人公というのはよくあるテーマだが（男女反対でも）、こういうすっとぼけた理由ってのはあまり無いかもしれない。それでも「コイツホンマ性質悪いな！」ってとこまでは行かないのが本作の節度、つーか作者の気質でしょうね。白飯の下にカレーがあって良かったね！ サクラさん！
初っ端の「初対面のケンさんと野崎さん」見てて「野崎さん、それはいくらなんでもめんどくさい人間過ぎますよ」とツッコもうかと思ったが…ああ…あのヒネた対応は前担当前野さんのせいなんですな。あの人の後ならそれはまあ、ケンさんが菩薩か聖人にも見えようというものだ。いや、マジで前野さんよう降格とかされないことだな！
後半は男三人+ホスト一人のワクワクお泊り回。ほんっと健全だなキミらは。こういう野郎きゃっきゃうふふは御姐さん方に評判いいと思うのだけれど、どうでしょうかね。こういう場所から完全に隔離されてるヒロインってのも、実にちよちゃんらしくていいとは思う。まあ言うてもみこりん女の子だからね。紅一点やからね。
●スペース☆ダンディ・24話。2次元宇宙の襲来！ かつて知り合った4次元とともに迎え撃つダンディ！ 巻き込まれたゲル博士はその時意外な行動を…！？ というまあ、そんな話。毎度々々作風がガラリと変わる本作ですが、円城塔担当回だけあってやたらとカシコっぽい話である。それでも前回の円城回に比べると、まだ何とかダンディっぽいバカエンタにしたろかな、という志向性が強まってる気はするな。2次元も4次元もやたらと「ザックリした」表現になってんのがかなり可笑しい。お相手がテセラックと四角形だし、ダンディも立方体ならよかったのにね。…あと何だ、2次元宇宙が出現した場所が「惑星アボット」ってのは細かいギャグだな。懐かしいね、E・アボットのフラットランド。
一方でそれとちょい絡めで、ワープと並行世界について要素の統合も行われる。実はこの世界のワープはワープではなく、並行世界の主観移動によって行われている、ということのようで。意識のつながりもかりそめのものではあるのだが、それで整合性があれば何の問題も無い。…4次元カトリーヌさん、大丈夫だよ。人の意識なんてそんなもんだ。割り切れ割り切れ。あとハニーさんが今までにも増して馬鹿で元気でよろしかった。
4次元人カトリーヌに沢城みゆき、2次元人ポールに井上和彦と演技派お二人。まあねえ、既存の演技プランがあんまり通用しない外見のキャラだしねえ、これくらいのヴェテラン連れてこないと役に負けちゃうよねえ。…ちうか次回予告見たらあれ、柴田秀勝やんな。こっちもまた大概な大御所ですが…あと一人のおっさん声が判んない。あれ誰だろね。
●アルドノア・ゼロ・11話。なんかアバンの「これまでのあらすじ」が長いような気がするんですが、ひょっとしてお家の事情が苦しいとかでしょうか？ とまあ邪推なんかしたりして、まあいいや。本編は大川ザーツバルム卿の強襲にて大いに混乱するご一統の巻。あれほど言うても戦争がおさまらぬ状況を見て「あ、自分は単なるお飾りとしか見られてなかったのか」と悟るも、そっから直ぐにハラを据えて攻勢に出る姫様の粘り腰は大したものである。んで言う事が「自分を敵陣ど真ん中に連れてってください」だものねえ。それを受けて「うん、それは最善」とフツーに受け答えしてるイナホさんもやっぱりおかしいのであるが。
具体的な作戦ってのがまた、一旦デウカリオンで成層圏まで登ってそっからデコイとりまぜての一大降下という…ううん、古来エアボーンってのは効率の悪い自殺程度におっそろしいものと相場は決まっているワケであり、こんな状況にたたっこまれてるインコちゃんが実にかわいそうですな。周囲の軍人さんやイナホさんはまあしょうがないにしても。軍人さんフラグ台詞立てて死んじゃったりするしね。
てことで、大川卿の猛攻を受けてヤケバチのデウカリオン単騎突撃までの無茶な作戦で次回に続く。戦術の妥当性とかそういうのは置いといて、毎度々々クリフハンガーなネタをどんどんぶちこんでくる姿勢はなかなか好感が持てることです。なんかこう、満漢全席というよりはビアホールの揚げ物三昧というか。よう判らんが。
あと何だ、地上に残されちゃった組であるエデルリッゾさんたちにも何かドラマはあるでしょうな。そこに今スレインさんも居る事だし。にしてもエデルリッゾさん、あのナリで軍用車両の運転までできますのんか。流石伊達に第一皇女のお付をやっとりませんな。…正面からバズーカっぽいもの食らって平気なあの車両もなかなかスゲエけどね。ハンヴィーかあれ？
