野崎くん

月刊少女野崎くん・5話。野崎さんがまるで恋人を迎えるかのようにワクワクと接するその相手は、担当のケンさんである。クールで有能で素晴らしい人…というにはちょいと野崎さんの色眼鏡が入りすぎているような気がせんでもないが、その前任担当の前野さんが画面に登場し、残念振りを遺憾なく発揮し始めると「あー、コレと比べりゃそらまあ天地だよなあ」と納得してしまうという寸法である。つーかこの兄ちゃん、よう今まで社に机が有り続けるもんだな! 無能どころかかなり社への損害を勘定できそうだぞ。…原作は当然マンガだし、ひょっとこしてコイツって作者の実体験に基づいてたりするんやろか、などとちょっと怖い考えが浮かんだりしました。どうなんでしょう。

あとは現在進行形でその前野さんに振り回され中のマンガ家・都さんが登場。どうも受身でマジメっぽいお人のようで、あーこれは現実ならば担当に潰されてしまうタイプだなーとか思う。いやマジで、編集長さんはなんとか人事を考えてあげてください。なまじ都さんがエエ人っぽいので、妙に感情移入してしまった。お仕事って大変ねえ。

ぶっきらぼうなケンさんに三宅健太、すっとこどっこいイケメンの前野さんに小野大輔、温和なお姉さんの都さんに川澄綾子…とまあ手堅いにも程があるタイプキャスティングは、こういうキャラの立ったコメディにはとても効果的でよろしい。マンガ読み上げナレーションに若本規夫という、今やバナナの皮で転ぶとか天井からたらいが落ちてくるとかに等しいベタネタ効果もそのテイストの一環やね。あと後半の台車に乗った王子さまのシーン、妙にダイナミックなアクション作画でちょっとおもろかった。乗ってる鹿島くんはおもろくもなんともないだろうけどさ。

すんげえどうでもいいけど、担当二人で現役のアブドゥルと承太郎、ついでにマンガ家さんはエリナばあちゃんか…。うんどうでもいいな。