キャプテンアース/ジョジョ

キャプテン・アース・5話。テッペイさんは自分の存在意義について自覚を始め、それは彼の心象にいささかの影を落としている。そしてその影は、彼の「父親」と会うことでさらに揺らいだりして…っちうね。てことで、テッペイさんが軌道上のお父さんに、アカリさんはお母さんに会いにゆく話。…父親ってったってそれは単に遺伝子提供者としての関係であり、テッペイさんにとっては彼の人生に突然落っこちてきたよう判らんお兄さんってだけである。けれどその父、エイジさんにとってはどうだろう。

テッペイさんにとってと同じく、視聴者にとってもポッと出ェの新キャラであるエイジさんだけど、この1話でかなり強力にその存在感と印象を残してくる。それは脚本からの工夫が大きいところである(ノンシャランに見えて頭が回り、そしてテッペイのことをただ思っている描写も抜かりが無い)んだけど…やっぱ石田彰のおっさんの演技によるところも大だよなあ。モルグのような冬眠所にて目覚めた最初の一声から「あ、これはただならんお人やでェ」って感じがヒシヒシと致します。こういうキャスティングは効果的っすよね。上手いと思う。

あと沢海陽子のお母んもなかなか味があり、沢海姐さんの円熟声にしては妙に若々しい外見もよろしいんだけど、仮にもひみつそしきの宇宙施設の長なんだから、エアロック異常警報に対して「なあに? どうしたの?」はのんきすぎまへんかねえ。超重要人物の脱走幇助、それも二つの組織が同時に襲撃っちうのは相当な非常事態ですよう。…ま、結果オーライってことですか? ですかしら?

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・5話。承前、ポルナレフVSアブドゥルの一戦。ポルポル君が折角用意してくれた火炎時計だが、サスペンスもギミックも発揮しないうちにあっという間に燃やし消しちゃうアブさんである。ポルナレフさんの剣さばきデモンストレーションといい、仲間になってからのJ・ガイルの旦那の回想描写といい、こういうその場重視のノリは実に荒木先生らしいと思う。何度も言うけど、エエねんよインパクトが残りゃそれで。うんうん。

タイガーバームガーデンにての二人のバトルは、見所も多いし派手な絵面だしで良いウリとなっている。アブドゥルさんがまず地面に穴開けてからそれを伏線とする、というギミックが割と判りやすいような作画になってんのとか、気を使って構成してはんなあとか思った。クロスファイアハリケーンスペシャルにレッドバインド、とアブさんってスゲエ必殺技っぽい必殺技持ってますよね。某格ゲーでも一番「格ゲーキャラっぽい」技構成と操作感覚になってたっけな。

にくめねー人となったポルナレフさんが参入し、とりあえず前半のレギュラーメンバーはここで揃うことになる。それなりにカッチョ良い敵キャラしてたポルナレフさんが、参入したとたんにコメディリリーフとして生き生きしだすのがおもろくてよろしい。まさかあそこまでヨゴレキャラになるとは思わんかったけども、まあそれはそれでキメた時の威力が増すからよろしいよね。多分。うん。