鬼灯の冷徹/キルラキル

鬼灯の冷徹・3話。今回は前後編でハクタクの兄ちゃんが登場する話。何となく鬼灯さんとキャラがかぶってるようなお人だが、似ている上で異なる箇所が徹底的にお互いの齟齬を生むというタイプのコンビでありまして、ライバルというか喧嘩友達というか…まあその、相手の足下を掘りぬいて極楽から地獄に逆落としするような関係を「友達」と言えるのならば、だが。つーか地獄も極楽も、この世界ちゃんと現世の下と上にあるんやね。当たり前だけど。

ハクタク(白澤)って確か中国の聖獣やったよなと思って検索したら、黄帝がハクタクさんにありとあらゆる物の怪について教わったというお話があって、なるほどこれを以て妖怪の総大将というネタの元ですか。それら魑魅魍魎からの厄=病気をよけるっちう意味で、漢方の長としての側面があったりすんだろな。…あの女ったらしぶりにも何か元ネタとかあんだろか。どうだろか。

てことで今回は、仕事の出来るクールキャラっぽい鬼灯さんが割と子供っぽい意地の張り合いしてるというギャップ萌えのお話ってとこしょうかね。どのみち反発することになっただろうお二人だけど、そのキッカケがちちくらべってのがごくしょーもなくてよろしい。うん、キャラが揃いだして割と面白さが重層的になってきたかしらね。

キルラキル・15話。OPを省略してガッツリと大阪攻略戦を見せる回。コンテに樋口真嗣、これまでも何度かあったけど、これも大きな一区切りとして結構なボリュームがあってよろしおました。前座であるところのVSタカラダはんバトルもなかなかコッテリとしててよろし。しかしいいキャラしてるよなあ。粟根まことのねばこい演技がドンピシャであるわ。

そして後半はサツキ様とリューコちゃんの直接対決。自らの体を犠牲として人衣一体となして戦うとか、実に主人公的なリューコちゃんではあるけれど…その行動原理はとことん「目先の欲」なんだよね。長期的で遠大な計画をもって動いているサツキ様とは対照的な、この後先考えない直情性が彼女の欠点であり強みでもあるのだろう。今回お二人の勝負は痛み分け、と見せてサツキ様はやっぱし計画通りってな状況であるが、それでもリューコちゃんの成長は目覚ましいものがある。目先のパワーってすごいよね、ってことで。

今回も後半のシーンを中心にエエアクションが多くて眼福。あとリューコちゃんについてゆく鮮血さんがぴょんぴょん跳ねてんのがなんかすげえかわいい。あんな動きで関俊彦声というギャップがよろしいんでしょうか。それとあとジャガーノートというかハルクバスターというかみたいなカッコになったガマセンパイ、今まで以上にマコちゃんのこと気遣っててましたが…やっぱ気になりますか満艦飾が。いいコンビなんじゃないっすかね?