勇しぶ

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。・2話。魔王の娘の商売修行。魔王の居住地・環境が一体どういったものであったのかはまだ判然としないが、とにかくその娘たるフィノさんにとって接客用語という概念は無縁であったらしい。ま、そら王族だったんだし設定としては判るわな。そんな経歴なのに今の仕事に凄まじく前向きなのは、彼女の個人の性格かあるいは魔族全体の性質か。とまれ、いろいろあっても今んとこフィノさんの生活はそこそこヤリガイのあるもののようである。

一方のラウルさん。後輩たる魔王の娘がスタッフとしてちょっとずつでも成長してってんのは嬉しいが、しかし自分はこれでエエんだろうかと思うこともある。昔の仲間やライヴァルは勇者を諦めてなかったり、現在のラウルさんの境遇を非難していたりする。…実際勇者としての再雇用がある時ってのはまたもや戦乱があるってこったしねえ。雰囲気は「未だにミュージシャンの夢を諦めていないお気楽な者たち」だけど、前回も言うたとおり実質はナム帰りの生活不適合者だわな。頑張ってる元悪玉、夢見がちな善玉候補生。さてね、という。…あと、この世界でもSEっぽい職業はネタになるほどのブラック労働職だってのが判りました。システムのSとマジックのMの差はあまりない、ってこったな。SM。

斧ぶら下げたヘタレ強盗さんに何故か小山力也。今回のゲストキャラと言えんこともないが、何でまたこんなどーでもいい役に力也にーさんが…ってまだ先に出てくるのかもしれんけど。出てくるのか!?