ワタモテ

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!・6話。毎度のっけからうざってェもこっちさんを見せ、今回は夏休みってことで色めきたち、そしてやっぱり空回りする彼女の様子でご一席。メインギミックが「二次との擬似しぇっくすでお肌ツヤツヤ!」という実にその、イタい話なのである。こんなんに振り回される弟さんがまこと、災難である。

上記の効果だかなんだかによって一応目の下のクマは薄れてきてんのだが、それは風呂にも入らず夜更かししたので全体的に脂っぽくなったからですよ、というオチも高度にキモチワルい。つーか髪の毛のハイライトがカラフルな油膜のギラギラになってんのが表現としてキモチワルい。その上コーラ浴びてアリが寄ってきて…って、彼女の長髪はそうとうベッタベタになってんねやろなあ。うん…。

とまあそんな本編の末に物語はグランドフィナーレ。前回の日本昔ばなしエンディングも相当におもろかったんだけど、今回のシメ方はホンマなんかスゲエ。感傷とともに花火見ようと秘密の屋上スポットに来てみれば、そこには隣にラブホが建ってたり知らない中学生男子が居たりして、ああここはもうあの頃の場所・あの頃の自分ではないのだな、という割と真っ当なノスタルジーのドラマを見せといて、実はその中学生が見に来てたのは花火じゃなくてラブホのえろ行為でした、という実も蓋も無いオチを直結させる。もこっち「私が見たかったのは何だっけ」とうそ寒い思いにとらわれかけるも結局そのラブホえろに夢中となり、…ED曲「夏祭り」の定番メロディ(お歌はミクさん)が流れる中、どっかんどっかん打ちあがる花火の下、大興奮でラブホ覗いてる彼女たちの姿で幕を閉じる。…ううん素晴らしい。秀逸である。この一連のシーケンスは本作のエッセンスを余すところ無く伝える珠玉の映像といえよう。見ててなんか不思議な感動すら覚えたよ。よう判らんけど。うん判んないな。まあいいや。