マジェプリ/ダンガンロンパ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・19話。前半は一仕事終えた皆さんのちょいとした交流、っちうかAV鑑賞会をメインに据えての話。アンジュさんがマンザイ3側からやってくるのはどうなんだ、それってますますカゲ薄くなっちゃうよとか思ってたらガッツリえろビデオに乗っかってくることで存在感をアピール。「こういうの見ると戦闘力が湧いて出る」っちうリクツがすげえワケ判んなくて印象に残るが、ぜひとも弱っちいモードのアンジュさんに見せて反応を観測したいものである。…とまあそんな軽コメディを踏み台にして、後半ではなんとまあ…っちう回。

何かにつけて死亡フラグをばんばか立てまくるマンザイ3の皆さんであり、なるほどこういうノリならば今までのようにシレっと帰ってくるかな…と思わせての連続死亡退場、というねえ。パトリックの突然すぎる爆散も衝撃的だが、ランディ先輩の「タリホー!」から旧主題歌がかかる展開はホンマに美しく、退場のベタ加減も含めて今回の主役たる押し出し充分である。定番を定番として真正面から描き出す、この作品のテイストが実によく出た名シーケンスだったと思いますよ。

そんな大見得切っての退場舞台をもらったことを考え合わせると、前半のコメディシーンもいろいろと物悲しく思えてくることだ。マンザイ3のそれぞれにしょーもないギャグ展開をあてがってあげてたり、基本この作品ってキャラそれぞれに優しい視線を持ってるよねえ。うん、テンプレ回ながら、あるいはだからこそ、たっぷりとした見ごたえのあるお話だったと思いました。海王星軌道付近に行くのに連装ブースタに加えてレーザセイルも併用するとか、SFネタ的にもおもろい仕掛けがあったし、割と満足。

ダンガンロンパ・7話。山田・石丸両名死亡事件の学級裁判開始である。死者二名というめんどくさいヤマながら、すでにキャラがある程度少なくなってんのと、あとそのまあ、セレスさんが明らかに怪しい挙動してんのとがあって、割とそのまんまな結末を迎える。盛り込むべきディテイルや仕掛けも多く、この尺に纏めるのは難しいことだったろうなあとは思うけど、エンディングの時間も使って何とかなったかなってとこでしょうか。…そのエンディングでマコトさんがまたもや気絶してまして、よくよく気絶に縁のあるお方やなとは思う。

セレステラさんの犯行は、その動機についてはまァ有って無きが如しのどうでもいいようなシロモノだったし(本人の中での設定はともかくね)、いざって時のキャラの豹変振りも先行人物にお株を持ってかれてる感が強いのだが、妙にまわりっくどくてややこしい殺人プロセスは何かこの人っぽくてエエかなって気がした。人生ギャンブル、負けたらハイそれまでよと言うて自らオシオキへと臨むプライドもよろしい。そしてオシオキ、火炙りになってるときに微笑みつつもだらっだら汗かいてる描写に何となくもののあはれ的なものを感じつつ、直後に全然関係なく消防車にぶっ飛ばされて死亡、ってなシュールオチも悪くない。

とまあムチャとケレンの話作りで面白いんだけど、元のゲームシステムに起因するのだろう「基本的に真犯人の言動の矛盾を指摘して解決」という単一ギミックのせいで、各エピソードのバリエーションがいささか狭いように思えるのはしゃーないとこか。いろいろ目先変えたりして工夫してはんねんけどね。