単語についてだらだら

MtG世界に「The Cabal」という団体さんがいて、公式には「陰謀団」と訳されている。別にそれだけのことで何てことはないんだけど、こないだふと「cabal」でネット辞書引いてみると発音的にはカバールが近いんだと知る。そらまあ訳でも「カバルシティ」とかあるんだけど、「ケイバル」とかそんな感じに発音するのだと何となく思ってたよ。

んでもってもうちょっと検索してみると由来はフラ語。なるへそ、発音がそうなってんのは由来がそうだからか、いやあんまし関係ないか、とか思いつつ更に見てみると根っこんとこの語源はカバラであった。あー! そーか! とここに至ってやっとガッチリ輪っかが閉じる。なんとまああの世界とユダヤ神秘主義が関係しているとはね、ひょっとしてチェイナーやブレイズはカバリストなのか、とかそういうのはちと的外れな感想であろう。The Cabalというこの名称自体があの世界の組織を英語になんとか訳出したもの(ってな設定)だろうしね。

にしても、こうして自分の頭の中で全く別の引き出しに入れてあったものが思いがけず繋がったりする、そういう快感はやはりエエもんである。大概おっさんになってきてそういう機会も減ってきてるってのもあり、たまにあると余計にワクワクするわよね。

●そしてふと思うに、昔はこういうとき普通に物理辞書引いてたなあと。今じゃ軽い調べ物はほぼネット、パソかケータイかの二択である。無論キッチリした文献資料には正確性や深度では及びもしないだろうが、ワシがする程度の調べ物ならばネットで充分、英単語なんてのはその典型である。

今でも部屋の本棚の下部中央、一番取り出しやすいところに辞書や年鑑などのレファレンスが多いであろう本をまとめておいてあるのだが、ここ数年はとんと出番が無い。…今英和辞典を久々に取り出してみました。これはワシが中学のとき、わざわざ買うのも面倒だからってんで実家の物置(そらもうド田舎なのででっかい農具蔵があったのだ)から引っ張り出してきたシロモノであり、元はウチの家族の誰のものだったのかもう判然としない。えーとね、新クラウン英和辞典第42版。昭和38年発行。ウヒョー。ネット環境になるまでは結構頼りにしたもんだが、もう50年前の本なのかこれ。そー思うともう、却って捨てられねェなー。しばらく読み込んじゃいましたよ。