マジェプリ/ダンガンロンパ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・17話。イズルとテオーリアのデート話にちょいとやきもち焼いたりするケイ、というコメディネタもそこそこに、敵ウルガルの侵攻開始で借り出されるご一統である。敵さんの目的はどうやら学園都市の優良DNAサンプル。地球への攻撃はここにきて初のことであり、こら是が非でも撃退しなければならないのだが…っちうね。

てことで前後編の前編、バトルシーンをガッツリと取っての戦闘話。戦いの相手がクレインさん、あの癇症病みのお子様なのでイマイチ強敵感が薄いかなとか思ったがそこは然るもの、ウルガルと地球の戦闘力は歴然ではあるのだな。今回ラストで引っ張り出してきた超長距離光学兵器のスナイプをあっさり退けるという辺り、腐っても(いや腐ってないけど)強大なるウルガルロボ。…このシーン、ものすごく真正面の「やったか!?」シーケンスでしたなあ。なんせ前後編のブリッジとして使うほどの堂々ぶりであり、ここまでがっぷり四つなのはいっそ清々しい。おかげで結果ほぼ判ってんのに何となくドキドキしちゃったよ。こういうのがマジェプリのテイストではあるなあ。

今回はアンジュさんこそちょいと外れ者っぽい扱いだったが(それでも尺取って大暴れをしてはいるんですけどね)、それ以外のザンネン5みんなそれぞれに活躍シーンが設けてあって丁寧であるな。上記の軌道上からのレーザスナイプというケレン味たっぷりなスルガさんシーンが見せ場だろうけど、前回のシコミを踏まえてのアサギさんの冷静な判断もかなりのキモであったと思う。ケイが情報ならば判断がアサギ、という参謀的ポジションになってゆければヨロシイでしょうな。あとタマキ機の大気圏突入シーケンス、ウルガル側の地球へ単純降下するというオーヴァーテクノロジーぶりと、突入角計算してエライ勢いで突っ込んでゆくタマキたちとの対比も面白かった。戦闘対象のウルガル機を求めての大気圏突入は古今例のない事である、かどうかは知らんけど。

ダンガンロンパ・5話。フジサキさん殺人事件の裁判と結末。メンバージェンダー的に特異な位置に居たフジサキさんだけに、事件のギミックもそういうトコなんだろうなと思ったらその通り、男性性に大きなウェイトを置いているオオワダさんが犯人でした、という結論。それもなよっちくて弱々しいフジサキさんの内面にある「強さ」に、自身の弱さを比して嫉妬するというそれらしい一ひねりもあり、話としてなかなかまとまってたのではなかろうか。しかしえー、今更実感したが、基本的には1シーケンスあたり被害者と加害者で2名の退場が発生するワケだし、確かにモノクマの言うとおり結構なペースで人が減ってくってことだなあ。

細かいディテイルの積み重ねの末に決定的なものとなるネタもまた「犯人しか知りえない事実の暴露」という定番ぶりはよろしい。何でしょうね、ミステリ物語の構築ってやったこともないけれど、こうしてシコミとバラシ…ギミックの細かい所を考えるってのは好きな人にとってはある種とても楽しいものだろうなとか思った。なんちうか、狭いところにピッタリはまるパズル的な快感があるわな。

先週より言及されてたジェノサイダーショウさんは、フカワさんの多重人格でしたというバラシ。今回は顔見世程度に出てきただけですが、どうでしょうね。シリアルキラーというのがまず前提として出てるキャラだし、この人(この人格)が素直に殺人を行うってのはちと考えにくいとこですけどね。まいいや。あと石田のトガミさんはいちいち場を擾乱させて何がしたいのかイマイチ判んないな。んであとオオワダさんの回想中の兄貴役として小西克幸というそのまんまの兄貴が登場。兄貴やなあ。