マジェプリ/ダンガンロンパ/ワタモテ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・16話。イズルさんの不安定性はまだ続行しているが、そんでも周囲の人々が素直に相手してくれてんのでムダに重苦しくはならない。「俺」という言い方を再現させてイジるという、仲間内ならではの距離感は見ていてほのぼのする。…どうでもいいけど、こういう一人称ネタって英語のファンサブとかではどう処理すんのかしらね。まいいや。その他ええと、アンジュさんの歓迎会をやったり何だりしてるうちに、またもやウルガルの侵攻が発生したのでさあどうする、ってとこでシメ。

テオーリアさんとのお好み焼きデートに招待されて「えーどーしよー、デートの作法なんか判んない」ってなイズルさんに寄ってたかってレクチャーしようとするザンネン5(ケイさんも大変ですな)と、平和の片手間にお互いの宇宙権益めぐって丁々発止やらかしてる各国代表の方々が裏表。駆け引きの規模というか生臭さというか、二つの世界の対比が判りやすい。無論大人世界のアレコレも必要なことではあるんだけど、この非常時に優先順位がそれなんだなあ、という多少の無常感もあったりする。てェかあのベラロシアだか中国だかのザコっぽいロボット、手書きだよね? CGに起こされてないってことはやっぱザコだよね? …無常やなあ。

あと今回はアサギさんの主役度も高い回であったっすね。主人公だから当然ってことでイズルさんを中心に回る物語の中、自分の立ち位置がどうも中途半端じゃないかと気に病むアサギさん。リンリンはしかし、そういう悩みもアサギさんのアイデンティティになりえると言う。どのみち彼の胃痛はもうしばらく続きそうではある。アンナちゃんとエエ雰囲気になりそうでならない、っつーかアサギさん側がとんとその雰囲気に気付いていないってのは、あんなけラブラブに飢えておきながらパトリックさんの視線に対してはニブカンなタマキさんと同様事ですな。うん、キャラクタの転がし方はやっぱし上手いよねえ、この作品。

ダンガンロンパ・4話。最初の事件にカタがつき、動揺しつつも何とか落ち着きを見出しつつあるご一統を、しかしモノクマさんはほっといてくれない。前回の映像資料による脱出意志の喚起に続き、今回の手段は「あなたの人に言えないはずかしネタをバラシちゃうよ」っちう作戦である。いやあどうだろ、こんなもんが殺人の動機たり得るのかしら、と思う皆をよそに早速殺されてしまうのがフジサキさん。さあさあゲームの再開ですよ、ってとこで。

CV宮田幸季という、あまりにもあからさまな性別ネタバレを呈しているフジサキさんが「はずかしネタ」がらみのシーケンスによって死亡する、ってのはいろいろと思考の余地があることだ。シチュエーションにしても男子と女子の更衣室の差が関わってたりして、ううん…赤ニシンとみるべきか否か。ま、ワシの考えなぞ休むに似ているのでどうでもエエとして。

あといきなり出てきた「ジェノサイダーショウ」なる謎殺人鬼はどう処理したものか。解離性人格障害ってことは俗っぽく言うなら多重人格、となるとこのジェノサイダーさんは既に登場しているキャラの中に潜んでいる可能性もある。こういうのこそ気弱な主人公が担当する役割っぽくもあるが、まァその辺は次回以降の講釈ですな。

今回のオープニングは何の前触れもなく、小林幸子によるモノクマ音頭というフザけた代物。歌詞の通り空気読まずにやりたい放題、チープな悪趣味加減がなかなかこの作品にマッチしていることである。あと何だ、冒頭のシャワーシーンですけどもだ、マコトさんあんた…エエ体してんな! とてもじゃないが上記のような気弱キャラとは思えぬ。…やっぱ本人の気付かない人格でも持ってはるんと違いますのんか?

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!・3話。雨の日と風邪にまつわるネタアソート回。何かというと他者との接触を避ける傾向にありつつ、いざそんな状況になったらひたすら空回り、それでも「本当は明るくて面白い私」という幻想にすがる内面の声…っちうシチュエーションが痛々しくてねえ。「やればできるがやらないだけ」という逃げの心がよう判りますわい。会話のネタがダダスベリしちゃって思わず涙が出かかる、ってのが実に生々しい。テンションの糸が切れると何故か涙出ちゃうよね。心弱いから。うん。

てことで、外部の人々にはとにかく間合いが判らず難儀するもこっちさんも、これが身内となると途端に内弁慶である。今回(も)弟さんは一から十までとばっちり受けてて誠に同情の至り。看病にかこつけての諸々の仕打ちもアレだけど、そもそも風邪引いた原因がもこっちさんの所為ですからねえ。結局もこっちさんは土日の休日に風邪で苦しむ羽目になる自業自得のオチを用意されているのだが、これはある種の作劇場のバランスでしょうか。基本、何かかんかイモ引くのがもこっちさんのお約束ではあろうしね。

にしても、相変わらず周囲にはエエ人々ばかりが配置されていることだ。あんなけひどい目に遭わされてもそこまで怒ったりしない弟さん(かつモテモテ)もそうだし、未だにお友達づきあいを継続中のゆうちゃんもそうだし。ま、タイトルにて「お前らが悪い」と述べているってことは、逆説的に周囲に悪意などが無いということではあるわな。