銀の匙

銀の匙・2話。農業高校の一日、そして八軒の部活について。もとよりガリベン気質の八軒さんは過酷な実践授業にヘトヘトであり、その上クラブは全て体育会系ですよう、ってことで大いにヘコんでいる。どーしても何か選択せんならんってことで、「自分で歩かなくてもいい」「あとミカゲさんが居る」という二点において馬術部に入るのだが…っちうね。

うん、ワシ、八軒さんの憂鬱はよう判るとこだわな。インドア派でスポーツは苦手であり、何より将来見据えて地に足つけてるなんてェのとは無縁だし。ていうかこの学校の学生さんみんなシッカリしすぎでありますよ。多分ホンマモンの農業高校でもそんなんなんだろうな。いろいろと頼んない主人公の八軒さんからの視点でこの舞台を見る、ってのはワシのようなヘタレ視聴者からすると、ハードル低まってよろしいと思う。

ラスト、八軒さんはやっと馬に乗ることとなる。地べたの上から高い場所(馬上)に上がって世界を眺めるってのは、今の彼が目指すところの象徴でもある。周囲を俯瞰しつつ地に足付いている「馬の背中」から、彼は何を見ることができるのだろう。どこに走ってゆきたいのだろう。ま、それがこの作品のこれからの主題でもありましょうか。…校訓に「理不尽」なんてな項目があるようなガッコだけどな! まァ生命と自然を相手にするなら、そうならざるを得んのではあろうけれども。