マジェプリ/ダンガンロンパ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・14話。前半はアンジュさん(という言い方するとなんか尼寺の人みたいやな)とザンネン5のキャラ対比、後半はまたも登場のジアート皇子様とのバトル。まず前半ですが、どうやらアンジュさんは意図して裏表があるのではなく、根っからそういう人のようであり、ご本人もいろいろ思うところあるらしい。個人能力はずば抜けているが協調性の欠如はいかんともしがたく、さあこの人はどうなってゆくのであろう、ってとこか。中盤で万能銃の性能をあれこれくさしてるシーンがあったけど、あれ本人の気付かないうちに自分自身への批判にも繋がってるような…って、いやまあ、アンジュさんの場合はキレ芸一点突破の方が本分っぽい感じもするけれども。

大人連にいろいろ気遣われてるイズルさんだけど、何かこうここ数話ほど不安定な雰囲気を抱えている。…ってェかテオーリアさん、アンタ何かその、イズルさんを暗に焚きつけてまへんか? 文化の違いで済ませるか、あるいは何らかの意図でもあるのか。まあいいけど。

とまあそんな前半の日常風景もよろしいのだが、今回はやはりイズルVSジアートのロボバトルが白眉やろなあ。見得やハッタリと同時に目にもとまらぬ近接戦闘の応酬をもりこみ、じっくりたっぷりと盛り立てての十二分なサーヴィスシーン。バトル中に覚醒→それでも押されて二段覚醒、の定番ギミックもベタでよろしい。その2度目のイヤボーンにてイズルさんのロボが禍々しく変形、目が四つになって吼えまくるってとこで「おお、これは機体に飲み込まれたりするか?」とか思ったら早々に機体の方がついてけなくなる…ってイズルさんのポテンシャルはどこまで高まるのやら。うむ、よいバトルシーケンスであった。

あと前半のエクササイズシーン、エアロバイクでペダルこいでるケイとタマキのお二人さんの如実な格差描写がおもしろい、っつーか一面では物悲しいというか。ちちの差も当然だけどしりっすよねしり。タマキさんのぷりっぷり加減に比べてケイさんの…うん、スリムでコンパクトな…うん、そういうアレ。またタマキさん、身長が足りないからペダルこいでる姿勢がぐりぐり動くんだ。おもにしりが。ちちが。そういう気合の入った作画を称揚しつつ、てことで以上!

ダンガンロンパ・2話。殺し合い学園生活開始、そして早速の死亡事案発生。いろんな意味で容疑者として分の悪すぎるマコトさんであるが、まずはここを乗り越えねば何もはじまらない。さあどうするどう切り抜けるどう推理する、っていうね。

こないだの第1話でいかにもヒロインっぽく、同時にいかにも裏のありそうなキャラであったサヤカさんが、ヒロイン性も裏面事情も発揮せぬまま真っ先に死んでしまうことで、この作品の容赦なさを提示してるっちうことやろな。そのあとついでみたいに死亡退場させられたギャル江ノ島さんのケースも、その雰囲気に貢献していると言えるだろうか。ま、この二人にあってもまだ「ホンマに退場したんか?」ってなムチャなどんでん返しが無いとも言えませんけどね。この作品の「虚構的な強度」はまだハッキリしてまへんし。その辺はおいおい、ってことで。

大きな話の流れとして、事件→捜査→裁判、というのがフォーマットであるようだ。この捜査モードのものすげえゲーム的割り切り描写は、原作ゲームがそうなのだろうってとこも含め、岸監督のテイストが濃厚だなって感じがする。いやワシ原作ゲーム知らんけどさ。とまれ、次回展開するであろう丁々発止の学級裁判がどう転がるか。判りやすい序盤の盛り上げどころであろうし、どこまでエキサイティングに/ショッキングに話を構築できるか、が見所でしょうな。とりあえず次回を楽しみに。