進撃の巨人/アザゼルさん/ヤマト

進撃の巨人・11話。巨人化人間エレンさんの(自分の意思での)初仕事は壁ふさぎ土木工事となる。語の響きとは裏腹に何やら凄まじく損耗率の高そうで兵士の意気あがらないお仕事であり、共同作戦の皆さんはヤる前から既にブーイングの嵐。ハゲジジイのピクシスさんによる演説で何とか実行の方向とはなるものの、さあ開始だってとこでいきなりエレン巨人は暴走し…ってとこでシメ。何つーか、予想通りのトラブルでありエレンさんの立場は厳しくなる一方やなあ。

ピクシスのおっさんは名リーダーとしてのカリスマもあるが、やはりアジテータとしての力量が目立つことである。その上であらゆる犠牲を見越して物事を推し進めるだけの覚悟と冷徹さもあるようなワケで、「人類」としては頼りになるお人であることは間違いない。ま、今後どうなるかは判らんですけどね。…彼の言う「人類共通の敵としての巨人」という台詞は何らかの伏線でしょうかね。確かに巨人の存在は(エレンお父んの研究でも示唆されてるが)人類が創出に関わってるっぽいけれども。ありそうなところでは生物兵器が叛乱した、とかかしら。

かなりどうでもいいが、演説シーンの背景のCG旗が割と自然にはためいてたのでほほうと思ったり。こういうのはCG導入黎明期からあったけど、結構な期間「なんか不自然な動きだなあ」ってな絵だったからねえ。

●よんでますよ、アザゼルさん。Z・11話。先週コテンパンだったので魔界引きこもりのアザゼルさんであるが、お母んやセフレのキヨコの応援(とかDV)によって現場復帰したらよくデキる後輩が居りました、っちう話。人当たりよくて有能な後輩悪魔・インキュバスさんだけど、この作品の傾向からして本性は裏腹なんだろうか。まその辺もともかく、再登場のキヨコさんがなかなかのキャラ立ちでエエ感じ。やっぱし魔界ではかわいいんだけど、キレたら凄まじいDV女になるってのがこの作品らしい。釘宮さんも大阪出身だったのね…。1期登場のときから見越してたのか? たまたまか? あと今回は床に投げ捨てられた牛脂を舐めるアザゼルさん近辺の、とてもとても情けない風情が目を引いたりした。直前までホンマにダメ男だったので、余計に「まあ…そうなるよね…」っていうかさ。

むろみさんはまた、妙に落ち着いたトーンの乙姫さん話でしたけど、アイキャッチでむろみさんがアイスバープレイさせられるわ予告の富士さんの巨乳ぶりがマニアック方面にまで行ってるわ、あっちこっちでブレーキかけてない描写が散見されるのであり大丈夫かしらこの30分2作品。あと瀬戸際のますださん、ってなあに? 

宇宙戦艦ヤマト2199・11話。おお、ドメル登場、大塚明夫とはまたいい押し出しであるなあ。んでもってあっという間に負けた敵さんはガトランティスかよ! 白色彗星弱ェ! とまあ、この辺の物語はまだヤマトの航路と交錯せず、顔見世といったところ。本編は承前、ガミラスよりの使者メルダさんの存在、そしてそこから垣間見える会戦の真実。今までガミラスは対話もできぬ悪魔だとされてきた所に、メルダという一個の心を持った存在と「地球側がまず攻撃を仕掛けた」という情報が乗っかってくると。うーん、戦争ってのァ一筋縄ではいかんものよねえ、ってね。

んでもってメルダさんは別れの土産としてアキラさんとの信頼を残してゆくのである。先週がキャットファイトだったから今週はドッグファイトってワケですな! ですな! …はともかく、尺が足らなかったか諸々あってのメルダが救出、までの流れがちょっと性急な印象があったのが惜しい感じ。まあ些細なところであり、今回も赤と青に対比されたバトルで面白かったですけどね。あとお風呂サーヴィスシーンもあったけど、まあそれはいいや。

島が見てるニュース映像、これがまあ実にエエ感じのプロパガンダ映像になってて実にキナ臭い。音楽もナレもあの戦意高揚なニュアンスドンピシャで、こういうの作るのって多分面白いやろなあとか思ってしまった。