マジェプリ/ヴァルヴレイヴ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・6話。学園都市卒業の巻…って早いな! 話としては「ここで過ごした日々もな懐かしいものだなあ」ってなとこなんだろうけど、肝心の経験描写が乏しくてほぼ回想のみで処理されてる、ってのは正直物足りない。これなら4話に学園転入シーケンスを設定するんじゃなくて、第1話の初っ端から学園生活の片手間に戦闘してました、っちう構造でも良かったような気がします。

それかあらぬか、学園内でハミ子にされてた5人が最後には認められて送り出される、という流れもイマイチ決まらない雰囲気だったのはちとザンネン5。…蛇足だけどあのいけ好かない同級生の人、最後にちょっとデレちゃったことで、マンザイ3先輩と同じくらいに「あ、次に会うときは死んでそうだな…」ってな雰囲気を身に纏っちゃったのはオイシイっつーか何つーか。まあ一番オイシかったのはリン教官さんですけどね。模擬演習で結局みんなの心に残ったのはリンリンの太ももやもんね! あと公開はずかしポーズ晒しの刑のケイさん。

えー、さて。次回からは何か知らんが本格的に敵勢力が登場してくるのだろうか。ラストでチラ見えた勢ぞろい絵、あの大時代的な「悪の幹部」っちう面構えの並びはもう、見ててとても懐かしい。お色気担当の女幹部さんなんてこの手の悪役の定石第一手やもんなあ。あと予告見てたらドテラオカッパメカクレという、すっげえニッチなキャラの人が出てきてましたのでワクワクしてんですがワシ。誰だあれ。

革命機ヴァルヴレイヴ・5話。ぼくらの独立革命執行後に割と好き放題やってたらいきなり停電、生徒民衆の不満が一気に高まった。でもスイッチONしたら解決したので歌を歌いました。あとロボがいっぱい見つかってサキさんがヒロインポイントを稼いだ。そんなお話。…もうこの作品の基本構造ではあるが、疑問やツッコミのある箇所を飽和攻撃することで押し流すという力技であることよ。いやホンマ、何やってんのキミたちは。宇宙空間に孤立状態で「寒い々々」程度で済ましちゃうんだよなあ…。ちうか停電状況を見るだに、社会インフラを維持管理している大量の人々のありがたさが身にしみるよ。この作品の場合はチョコチョコやった後のボタン一発ですけどね。

そんな話の流れの先にミュージックパート、駄目押しに新ロボ大量追加でシメ、という有無を言わせぬ構成はなかなかにズルい。常に新たな展開を鼻先にぶら下げ、こっち側の心の準備を許さないというか、ねえ。それにしてもあのミュージカルビデオレター、なんか現実感が薄くておままごとっぽい生活様相と凶悪そうなロボット、そしていろいろ壊れてる背景建造物などの画面要素のディスアンサンブルが実に不安をさそう。破滅的というか上っ面くさいというか、キッチリと編集されてる辺りはプロパガンダ映像っぽいというか。なんかうすら怖い。

上記の展開つるべ打ちな流れとか、ほとんど意味もなく透けブラシーンやら水着シーンやらをツッコんでくるとことか、かなり意図的に「そういう商品」として構築されているような印象はやはり動かない。いやもう、このままどこまで進んでくれるかそれを楽しみに見てますよ。あとあの大量の寄付金、早々に電子口座を押さえられてパーになっちゃいそうですけど大丈夫かしら。