マジェプリ/ヴァルヴレイヴ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・2話。先の戦闘によってなんか知らん、一気に有名人となった5人さんである。早速取材が来たり歓迎されたりといろいろだが、いかんせん5人ともどっかそのう…素直にメディア映えしないというか、ねえ。一番イタいのは何かにつけてへったくそな絵を見せようとするリーダーのイズルさんだと思うけど、一見クールなアオレンジャーキャラに見えてプレッシャーに弱くすぐ胃が痛くなる、というアサギさんが地味に物悲しくていいな。まだ若いのに胃薬キャラか…。

んでもって対外的ピエロのようなお仕着せミッションをこなしてたら、またぞろ敵がやってくると。しかし今回の敵はガッツリ攻撃してくるワケではなく、何故か己の力量を見せ付けるようなデモンストレーションを行なって去ってゆく。何でしょうね、敵は敵で何らかの思惑があるんだろうか。日本語しゃべってくれへんので判りませんけどね。…この辺の高速機動バトルシーン、飛び回るメカ主観でのスピーディな見せ方がちょっと面白かった。ありそうであんまし無いな、こういう絵。

皆さんの駆るあのロボは、素体の人型メカにガワが乗っかってるような感じの構造みたいね。あれ、素体部分はみんな共通なのかしらん。それと人気になったからって素体ロボに企業ロゴ書き込まれてあらあら、っちうネタは…まあね、そのギミックを主眼の一つに据えた「タイバニ」が先行作として出ちゃってるからなあ。面白いながらもちとインパクトが弱まったような感じで、残念。ま、今回も割とゆる目の話運びでありそない嫌いでもない。デザインドチャイルドとかDNAとか、何かマジな方向に行きそうな要素もちょこちょこあるが…さてねえ。

●新番組・革命機ヴァルヴレイヴ。今期ロボアニメの三発目、サンライズ担当作品。舞台は未来の地球、ダイソン球が実現しちゃってるってことはカルダシェフの第二段階文明に至ろうかってな程の技術レベルなんだろうけど、…市井の人々の最新技術はタブレット端末でネットコミュニティの形式はついったー準拠、とまあ今とほとんど変わんない状況である。ま、その辺は娯楽作品としてツッコむのはヤボなんだろうけど(マジェプリでもニコ動もどきがあったしね)、こーゆー「今」の風俗を乗っけちゃうと存外に陳腐化が激しいと思うぞ。いいけどね。

さて。お話は典型的な学園モノのノリをスタートとして、突然襲いかかるテロリストの魔手から命からがら逃げてたら成り行きで謎ロボに搭乗してこれを撃退しちゃった主人公…というね。ヒロインっぽい娘がいきなし生死不明になり主人公が「ニンゲンヤメマスカ」でゾンビか吸血鬼みたくなり、とちょいとした独特点はあるものの、基本的にはかなりストレートなボーイミーツ巨大ロボのフォーマットと言えようか。既出のロボアニメニ作品が軍人さん視点だったり1話中で舞台が大きく変更されたりと、割とツイスト気味の味付けをしていたのと対照的ではある。

その分ロボバトル要素の王道コッテリ感においては図抜けており、他の追随を許さない感じ。主役メカのヴァルヴレイヴちゃんもカッコいいが、今回やられメカのアイツがワシ気に入ったなあ。ムダにでかいシールドも然りながら、まるっこい頭と脚部はスラスターのみってな様相がなんかいい。メカデザに大河原邦男の名前もあったけどソレかしら。

その辺の画面作りや設定含め、事前のリサーチとセッティング作業を周到に準備したコンテンツだなあという印象が強い。実際凄くゴージャスな印象の第1話となってはいるんだけど…うーん。個人的にはどうも胃にもたれ気味な印象があり、おっさんの精神胃袋にはちょっと消化にキツイ。若々しいとんがり具合がキツイ。特に敵っぽいイケメン五人衆のゴッツい中二具合が割とキツイ。まあその、うん。ちょっと様子見てみようか。