未来の過去

●帰り道にて駐車場に目をやり、しかし自動車のデザインも流麗になったなと思う。ふとBTTF2の未来世界っていつだっけと思って検索すると(便利よねえスマホも。こういうのも未来ガジェットよね)2015年だった。うわ再来年かよ。ワシもおっさんになるワケだ。現実はあの映画の未来世界とはちょいと違う様相となっており、ハッキリ言うて映画公開時の80年代とそんなに変わってないなーとか思ったりするが、これはその変化を経験してきたからそう思うだけだろうな。

…にしてもやはり自動車だ。あの映画においてはコンセプトカーやらブレランのポリススピナーやらが町に並んでいたが、そのデザインの突飛さもともかく、どれも新品に近い雰囲気である(ような印象)なのが決定的に現実感がない原因かもしれない。今ワシの目の前の駐車場にある車どもは30年前の人間から見たらやはり未来っぽいデザインだろうけど、どれもどこかくたびれてたりヘタってたりと経年感が乗っかっている。その度合いも車個体ごとに大いに差があったりする。こういう辺りにリアリティが宿るんだろうな。現実世界に対してリアリティがあるってのはヘンテコな気もするが、まあいい。

スターウォーズのヴィジュアルが当時としてもやたらと地に足付いてたのは、多分そういうくたびれメカという雰囲気が徹底されてたからだろうなあ。ワシ未だに感覚を覚えてるが、ルークんちのスピーダーのグリル? インテーク? とにかくあの多層スリット部分がヨタってんのがガキ心に印象的でさあ。あーこれ何年も前にぶつけたんだろうなー、という時間的な奥行きがあんのよねあれ。