マジェプリ

●新番組・銀河機攻隊マジェスティックプリンス。アバンではゼントラーディみたいなゲス顔の宇宙人とのバトル、本編始まると演習してるダメ学徒兵っぽい五人組、そして彼らは何故か撤退戦の殿を務めさせられることになり…ってとこでまだ半分。言わずもがなの設定説明は極力すっ飛ばし、見せるべき所を簡潔に提示するテンポはなかなかのものである。ちょいとオーバーな五人のキャラ造形や会話シーンも、短時間で各々の印象を確立させる役に立っていると思う。うん、上手い。

てことで、今期いくつかあるロボットアニメの一発目。平井久司キャラデザ(この第一話は作監もやってる)のSFモノって、一時期ようあったけどことこの状況にあっては結構久々な気がする。それかあらぬか、何かこう…ヤケに懐かしい、言っちまえば古臭い雰囲気が横溢してんのはおっさんにとってはありがたいというか何というか。主人公たちの名前が表示される時にピコピコ電子音がするとか、クライマックスのバトルシーンでヴォーカル曲がかかるとか、ラストで謎のグラサン司令官が「計画通り」的にニヤリと笑うとか、あとまあ頻出する崩し顔とか。うん、古いな!

その古臭さは同時に安定感と言うこともできる。実際、語り口や話運び不安定さがほとんど無いのは実によろしい。「そういうもの」な作品として見るならばオッケーオッケー。このまんまの安定感でずんずん話運んでくれるならあんまし言うこともない。てことで、まずこれは視聴継続してみよう。一話の軽い雰囲気が作品全体の雰囲気を代表するものなのか、あるいはやがて来るショッカー演出のためのスプリングボードなのか。ま、その辺も楽しみに。