ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・25話。さあとうとうの究極カーズさん爆誕である。それまでも大概ゲスだったり何だったりと面白キャラであったカーズさんであるが、アルティメット存在になったらもうノリノリこの上ありませんな。「そして美しい」とかもう、ここでも井上和彦の演技がすばらしいや。あと解説の大川透もすばらしい。流石に「SEX:必要なし」は声に出して言われませんでしたけど、図鑑みたいな一枚絵がなかなかよろしい。

もうどうしようもない状況下、ジョセフにデケることは得意の逃亡のみ。ここでスモーキーがくっついて来る流れはやっぱしよう判らんとこだなあ。シュトロハイムが軍用機のフロートに入り込んだタイミングもよう判らん…っちうか、アニメとして出されたことで余計に不思議な流れになっちゃったというか。あれでも何かつじつまが合うように何とかしてるのは判るけど…ま、細かいことはええねん。しかし改めて、あの「へのへの顔人形」のインパクトはすげえなあ。

あの飛行艇、元ネタは何なんだろ。機首に機銃があって双発単葉高翼で翼途中にフロートあって割とシュッとした外見してて…何だろうね。あとヴォルガノ島っちうネーミングもなんかストレートでエエと思う。

宇宙兄弟・51話。新田さんとムッタさんの兄弟談義、その続き。引きこもりの弟がかけてきた電話に出ることができず、もうかけてはこないだろうと言う新田さん。ははあこういう流れならもっかい電話が来るワケやなとか思いつつ見てたら、何度もそれらしいギミックを仕込みつつも「結局この訓練中は電話がなかった」、というシメ方になったのはちと意外。まあそんなもんやよね、実際人間関係は一歩々々よね。少なくとも弟さんの世界は少しずつ、広がりつつあるのだしね。

仲良し兄弟のムッタさんとこをうらやましいと言う新田さん。んなことねーよ俺はお前の方がうらやましいよ、と殴り合いの喧嘩までした自分の過去を語るムッタさんであるが、今時で言うなら殴り合うほどの濃密な兄弟関係を経験している人の方がひょっとして珍しいのではないだろうか。喧嘩でも何でもいいから行動に移すこと、それが人間関係。ろーりんすとーんは苔むさないのですよ、っちうね。

過去回想の夜空は割と普通の描写だったし、やっぱし現在シーンの妙に幻想的な星の色チョイスは意図的なんだろうなあ。米国の砂漠じゃこういう色に見えるんですかね。あと新田弟さんが兄のネットメッセージを見るシーン、飲んでいたパックジュースのストロー液面がすっと下がるという描写が細かくてよろしくて、継続していた些細な行動を停止して心境の変化を見せるという手間少なくして効果的な手ですが、ふと2001年宇宙の旅について「ストローの液面が下がるのはおかしい! 無重力なのに!」とか言うてた記事を思い出したりした。アレって別に重力関係ないよね気圧差とか容器の復元力とかの問題だよね、と思ったけどすごくどうでもいい話ですみません。