ちはやふる

ちはやふる2・6話。負ける瑞沢、勝つ北央。まあその、上位二校が決勝進出っちうギミック上そーなんじゃねーかなーってな落とし所ではあるのだが、しかしその結末に至る過程はこの2話を消費する価値のあるゴッツいものではありました。四人横並びの劇的な運命戦、土壇場において経験と人材の差を見せ付ける北央、そして紙一重、本当に紙一重の決着とそれを充分に識る敵味方。アラタさんからのメールが勝った負けたじゃなく「楽しかった?」なのがまたよろしい。そしてそれを受けて初めて「悔しかった」と言う千早さんもよろしい。勝負ってなァそういうもんなんだろうね。多分。

先週まであまりしどころなかった机さんもキッチリ参入してきたし、いやあこれってほんとに団体戦なんだなーって思わされますな。ハッキリ言うてかるたって団体戦としての起伏をすげえ作りづらいジャンルの競技だと思うけど、うーん大したもんだ。そういう手堅い脚本を擁した上での的確な演出も感心するわな。序盤に甘糟さんが惰弱な判断してるシーン、ピン外した背景に毀れたクーラーの赤いLED点滅を見せるとか、もう小憎そいレベルである。セッティングのアイデアもそのさりげなさも含め、いいセンスだなあ。