電話的呪詛

●朝起きる。ふらふらと布団を上げて顔を洗い、トイレを済ませてパソコンを立ち上げたら画面上の時刻は2:45である。あれーっかしーなーと本棚の目覚まし時計を見ると2:45、コタツ上のスマホの表示も2:45。ここで恐慌とともにワシの至った考えが「部屋中の時計が狂ってる!」であったのは流石の寝ぼけ頭。じわじわと頭の中の霧が晴れてゆくに従い、どうやらワシはよっぽど早く目覚めてしまっただけであることを悟る。

問題は、じゃなぜそんなに早く目が覚めた上に出勤時間だと思ったの? ってことだ。朦朧とした記憶をさらってゆくと、目覚めのときに聞こえたベルは目覚ましではなかったことを思い出す。そーだそーだあの音は固定電話のベルの音。つまり丑三つ時にワン切り電話が鳴って即切れ、寝ぼけたワシは「ベルに起こされた」という前提条件だけを「処理」のトレイに入れて半自動モードで行動していた、っちうことだろう。よう判らんが、多分。

てことで、どうにもヘボいワシの行動パターンは棚に上げ、ここはワン切り業者さんに怨みと非難の声を上げて溜飲を下げておく。昼日中や夕方ならまだしも、真夜中に無為な電話かけてくる人許さない。わーい許さない。