ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・13話。冒頭からジョセフの「ハッピーうれぴー」連呼連呼。都合5回も繰り返してたのね、このバカフレーズ。そら三部ゲーの挑発台詞として採用もされるわな。てことでジョセフなりの親愛的接近遭遇は空振りに終わり、サンタナさんは劣等原始人たる人類に対して牙をむくのである、というお話。露骨な肋骨・にっくき肉片など、割とこれその場のノリで考えたよなっちうサンタナアタック、アニメでどう表現するかなと思ったらしっかり大川透ナレを乗っけてきましたか。

お話通して、ムチャクチャな性格かつ未熟ながら機転と地力はすばらしい、というジョセフのキャラがよく発揮されていますねえ。このトリックスターのようなキャラはジョジョ主人公としては割と異端だけど、荒木マンガの登場人物としては結構合っている…というか、この二部が一番荒木マンガらしい、ってな気がするのよねワシ。理屈と勢いの両輪で押しまくる独特の雰囲気というか、ね。

そしてシュトロハイムさん。はっちゃけたヘタレ気味人格の初っ端から、話の終わりに向かうにつれてどんどんとかっこよくなってゆく(ついでにポーズもハデになってゆく)のが面白い。サンタナの退場と同時に次の展開へ向けてのブリッジもしっかり行うという、記憶してた以上に重要なキャラだったのだな。あと、今回もなんか筋肉の描き方がエエ雰囲気だったりした。やっぱこの辺のキャラの魅力は筋肉よね。

宇宙兄弟・39話。晴れて宇宙飛行士候補生となったムッタたち。なあるへそ、JAXAの新入社員っちう扱いになるワケなのね。入社歓迎のナスダさん/ムラサキさんのお言葉がどちらもなかなか聞かせるもので、普段のおちゃらけた雰囲気とのギャップも相俟って良いシーンではある。特にナスダのおっさんの、ものすごくあざといタメとエエ声が卑怯でした。ベタだけに効果高いよね。

「講義が眠くてしょうがない」とまあムッタたちが地上で小粒な困難に立ち向かってる一方、弟ヒビトさんはガチな危機に直面する。空気遠近法による状況判断が利かない月面において、大クラック…というかこれクレータかな、崖からダイブしてしまってさあ大変。過去回想のブライアンのエピソードを除くと、本作において初の大事故に近いものではなかろうか。それまで普通に走行していた月面車の下の地面が消える瞬間、あのきんたまひゅっとする演出は結構コワい。うーむ、割と順風満帆であったヒビトの道筋だが…さてねえ。予告のスクリプトもなんか意味深だしなあ。

月面生活紹介番組が結構おもろいなあ。レゴリスから酸素を作る装置の概要とか、お蚕様が主要蛋白源となるとか、科学技術的な好奇心が刺激されることだ。…うん、でもワシもお蚕様喰うのははちょっと抵抗感あります。