テクノロジーに押し潰される者

●部屋の蛍光灯が一つ点灯しなくなった。管の端っこんとこ見るにまだそれほど黒くなってないので、多分グロー球(点灯管)がイカれちゃったのだろう。試しに二つある蛍光灯のグロー球交換してみたらその通りでした。うーん、じゃしょうがない。一日は半灯でガマンして、翌日帰宅時のついでに近所の百均でグロー球を購入しよう。最近はこういうトコでもちゃんと売ってるので、帰りが10時台になって大概のお店が閉店してても安心である。ええと…百円で二個入りか。安いねえ。それ下さいありがとう。

帰って来て早速交換、よしよし元気に元通りである。さて、二個入りのうちの残り一個はどうしようかな。そうねえ、この本棚の上のほうにでも置いといて次の有事に使えるように…と見るとそこにはすでに別の新品グロー球が。あああ! そうだ! だいぶ前に一つ切れた時に二個入りを購入、残りの一つはそのうち使うからとここに置いたのだった! それを完璧に忘れてて、購入からその後の置き場所探しから全く同じ行動をとり、そしていまここに二個入り百円のグロー球は元通りの販売形態に戻るに至る。…間抜けよなあバカチンよなあワシ。

もう二度と忘れないぞ! と心に誓うも、次にグロー球が切れるのは相当先のことになりそうだしなあ。多分あの本棚のエリアには、そのうち三つの新品グロー球が並ぶことになるだろう。三つが四つに、五つが六つにと増えてゆき、このままではいずれ我が部屋は未使用のグロー球で最密充填されることになるだろう。いつの日かどこの地か、もしもあなたが窓から大量のグロー球を噴出させている家を見かけたらそこがワシのお家である。願わくばあなたの家庭にはグロー球の増殖がなからんことを。ワシが最期のグロー球圧死犠牲者であらんことを。

…あとワシ、グロー球買い物のついでに「そういや切らしてたな」と思って髭剃りヘッドも買ったんだけど…。ひょっとしてどっかその辺探したら未使用髭剃りが出てくるのかしら。怖いから探さないけど。